SANJI

東海エリア最大級

電話番号

出産前後に結婚指輪は外す?

出産前後に結婚指輪は外す?

はじめに

「出産前後に結婚指輪は外す?」
結婚を控えた女性なら、いつかはこんな疑問に直面するもの。
妊娠によって体重は増えるけど、指も太くなるのかな。
今まで着けていた結婚指輪はどうするの?
妊娠中の指輪の購入はどうしようか……?
なんて思うこともあるかもしれません。
本記事では、妊娠出産前後の結婚指輪との付き合い方や選び方などをご紹介します。
お悩み中の女性の方へヒントになれば幸いです。

1.妊娠中の結婚指輪の購入について

入籍・結婚式等の前後は何かと忙しいものです。
「時間の余裕がなくて」「彼となかなか予定が合わなくて」と、指輪探しは後回しでそのまま時は過ぎ……気が付いたら妊娠していた!という方や、おめでた婚で妊娠をきっかけに結婚へ向けて結婚指輪を購入される方はわりといらっしゃいます。ここでは、妊娠中の指輪サイズの選び方などをご紹介します。

1-1 おめでた婚とは

妊娠したことをきっかけとして結婚をすることです。以前は「できちゃった婚」という言い方をしていましたが、最近では「おめでた婚」や「授かり婚」と言われるようになりました。
結婚を希望する人が減ったり、少子化が問題視されたりしている昨今、おめでた婚はとても喜ばしいことです。

1-2 最近のおめでた婚の割合は?

厚生労働省の平成28年人口動態統計によると、下記のように発表されています。
15~19歳79%
20~24歳61%
25~29歳23%
30~34歳14%
35~39歳13%
40歳~10%
統計から見ると、若いカップルにおめでた婚の割合が多いことが分かります。妊娠をきっかけに結婚を決めるカップルは意外と多いようです。
結婚は人生の一大イベントに当たるものです。結婚指輪をお互い贈り合うことで、新たな生活への意識を高めることにもなります。
指輪購入に当たって、指輪のサイズはどうしたらいいのでしょうか。

1-3 妊娠中の指輪のサイズ選びについて

妊娠中の指輪のサイズの選び方はわりと難しいものです。
ここではいくつかの選び方をご紹介しますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
皆さんの考え方の参考になればと思います。

1-3-1 妊娠前のサイズで作る

妊娠中はむくみや体重増加などの影響で指輪がきつくなる方も多いため、着けられないことがあるかもしれませんが、出産後に体重や体調が戻れば着けられるようになります。あえて大きめで作らずに、妊娠前のサイズで結婚指輪を作ります。ですが、産後太りなどでうまく出産前の体重や体調に戻らない場合は、サイズ変更が必要になります。

1-3-2 妊娠前より大きいサイズで作る

妊娠中は指のむくみにより、指のサイズが通常よりも大きくなってしまうことがあります。また、妊娠中の方はもう既に1~2サイズ大きくなっているかもしれません。妊娠中も指輪を着けていられるように少し余裕を持ったサイズで作ります。ただ妊娠中であってもサイズが変わらない方もいますので、予想することは難しいです。

1-3-3 出産後に作る

妊娠・出産前後の、指のサイズ変化には非常に個人差があり、はっきり予測できないものです。
出産後に、体重も体調も戻ってからの購入もご検討ください。
新生児のうちは赤ちゃんのお世話に手がかかるものなので、落ち着いてからの購入もいいでしょう。

※SANJIでは、サイズ直しのアフターサービスをほぼ全メーカーでご用意しております。出産後に様子を見て、必要であればサイズ変更をご検討ください。
※また、ご注文いただいた結婚指輪が「結婚式までに間に合わない!」といった場合には、指輪のサンプル貸し出しサービスもご利用いただけます。

2.妊娠中の体重増加について

妊娠中は、赤ちゃんだけでなく羊水や胎盤、血液の増加などによっても体重が増えます。
個人差はありますが、理想的な体重増加については、妊娠前のBMI値からの基準が決まっています。

2-1 妊娠中はどのくらい体重が増えるの?

妊娠後期には、赤ちゃんの重さ約3kg、羊水・胎盤約1kg、血液・子宮・脂肪などが約6kgと、おおよそ10kg近くは増えることになる女性の体重。妊娠前の女性の体形により、推奨される体重増加の目安があります。

厚生労働省の推奨体重増加量によると、下記の数値を目安としています。

「妊娠全期間を通しての推奨体重増加量」

体重区分      BMIの範囲

「低体重(やせ)」(BMI ~18.5):約9-12kg
「ふつう体重」(BMI 18.5~25.0):約7-12kg
「肥満」   (BMI 25.0~):約5kg

※BMIが著しく超える場合は個別に対応

BMI値とは下の計算で求められる、肥満度を表す体格指数です。
BMI=体重kg÷(身長m×身長m)
妊娠中の体重増加は、普段の食事の内容やライフスタイルなどで個人差が非常に大きいため、一律には言えません。ある程度の目安としてお考えいただければと思います。

2-2 体重増加と指のサイズの関連性は?

妊娠によるホルモンバランスの変化などが原因で、妊娠中にむくみが出ることがあります。この影響で、妊娠前のサイズでは結婚指輪が入らなくなる場合があります。
しかし、妊娠中も指輪のサイズが変わらない方もいらっしゃいます。
何キロ増で指輪がきつくなるかには個人差があり、人それぞれです。そのため、妊娠中にサイズを予想するのは難しいことです。

3.妊娠中の肌トラブル

妊娠によるホルモンのバランスの変化で、さまざまな肌トラブルを起こすことがあります。
いったいどんな肌トラブルがあるのでしょうか?

3-1 妊娠中に起こりやすい肌トラブル。なぜ、肌トラブルが起こるの?

妊娠初期は代謝が活発になり、女性ホルモンのエストロゲンやプロエストロゲンが多く分泌されます。プロエストロゲンの増加は基礎体温を上昇させたり、子宮内の環境を良好に保ち胎盤を発達させたりするために起こります。重要なホルモンですが、皮脂の分泌が増えるため、にきびができやすくなることがあります。
また、エストロゲンは色素沈着作用があるため、シミ、そばかすができやすくなります。
この他にも、妊娠性皮膚掻痒症(にんしんせいひふようしんしょう)など、全身に激しいかゆみが出ることもあります。これは出産後には大抵の場合落ち着きますが、ひどい時は産婦人科や皮膚科などを受診し、薬の処方が必要な場合もあります。

3-2 指輪を着けた手にも影響があるのか

今まで問題なく指輪を着けていたという方でも、妊娠によりホルモンのバランスが崩れることで、肌荒れを起こしたり、手にかゆみが出たりする場合があります。また体重増加によって汗をかきやすくなり、手に湿疹ができることもあります。
普段金属アレルギーのない方でも、妊娠による肌トラブルで指輪を着けられなくなることもあるのです。
そういった症状が出たときは速やかに指輪を外し、産婦人科や皮膚科などへご相談されることをおすすめします。

4.先輩ママたちの体験談

妊娠前後、指輪はどうしていたのでしょうか?先輩ママたちの体験談を聞いてみました。

4-1 指輪をずっと着けっぱなしだったママの場合

Rママ
指輪は外してないよ。むくまなかったし、病院でも外すよう言われなかったから外すっていう考えがなかったよ。だから、ずっと着けっぱなしでした。
Eママ
結婚指輪は細めのシンプルなもので、毎日着けていても全然違和感なくて気にせずずっと着けっぱなしでした。気にならなかったので指のサイズも多分変わっていないと思う。

4-2 指輪を外したママの場合

Iママ
病院から早めに外しておくように言われたよ。急に帝王切開になると外れなくなると困るから。

Yママ
私は外したよ。むくんで着けられなくなったから。外れなくなったら指輪を切ることもあるって聞いたからね。

Sママ
むくみがひどくて外しました。出産後の体重はなかなか戻らなくて……結局ずっと外したままでした。

Aママ
妊娠中もずっと指輪を着けてたんだけど、中期以降、夜にむくみが出るようになってだんだんきつくなってきたから怖くなって外しました。

Kママ
病院からもらった冊子に書いてあったから、入院する時は外した方がいいみたい。妊娠中はずっと着けていたんだけど、入院する時に外しました。

ママの体質によって意見がそれぞれありますね。
指輪のサイズが変わらない人もいますし、むくみが出て指輪が着けられなくなる人もいます。
むくみや体重増加などに関係なく、病院から話があることも多いようですね。

5.指輪が外れない時の対処法

妊娠中は、体重の増加やむくみによって指輪がきつくなることがあります。
「産後には戻るだろう」と気楽に構えていて、いざ外そうと思ったときに外せなくなることも……。
気が付いた時の早めの対処が必要です。ここでは、指輪の基本的な外し方~外れなくなった時の対処法までをご紹介していきます。

5-1 指輪の外し方基本編

力任せに引っ張ると指を傷つけることがあるため、落ち着いて慎重に行いましょう。

  1. 第2関節を軽く曲げます(指を伸ばしたままだと第2関節で指輪が引っかかってしまうことがあります)
  2. 指輪の左右の側面よりやや下を、反対の手の親指と人差し指でつかむように持ちます
  3. 下から上に指輪を持ち上げるような感じで押し上げながら、ゆっくり右、左、右、左と指輪をずらしていきます

5-2 石鹸水やハンドクリームを使う方法

基本の外し方では指輪が外れない場合は、次の方法を試してみましょう。

  1. 石鹸水やハンドクリームを指輪の間に入るような感じで指によくなじませます
  2. ネジをまわすような要領でゆっくり指輪をずらしていきます

5-3 ひもを使って外す方法(難易度高め)

この方法は慣れないと少し難しいかもしれません。たこ糸などの少し太めのひもを使用して行います。

  1. 指と指輪の間にはほとんど隙間がないと思いますので、糸通しを使い指輪と指の間にたこ糸を通します
  2. 爪側に出た方の糸を、第2関節に向かってぐるぐると巻きます
  3. 第2関節を通り過ぎるまで隙間なく巻いてください(圧迫するので指が痛くなる可能性があります)
  4. 今度は指輪の下に出ているたこ糸を、第2関節に向かって引っ張りながら巻き戻していくことで、指輪が第2関節の方へ少しずつ移動していきます

5-4 消防署でカットしてもらう方法

上記のやり方でも全くびくともしない場合や、指輪の周りがパンパンになった、指がうっ血して赤くなっている……といった場合は、もう自力で外すことは難しいかもしれません。
その時は、消防署に依頼して指輪をカットしてもらうよう相談してみるとよいでしょう。
指輪のカットを希望する場合は、あらかじめ最寄りの消防署に電話をして確認をしてから向かいましょう。

6.SANJIのアフターサービスについて

これまで述べてきたように、妊娠による体調の変化や体重の増加によって指輪のサイズは変わることがあります。
SANJIでは指輪のサイズのお悩みをはじめ、そのほかにもさまざまなアフターサービスを行っております。お困りの際はいつでもお気軽にご相談ください。

6-1 妊娠でサイズが合わなくなっちゃった!

妊娠中の指のサイズは体重の増加や体調によって変動しやすいものです。出産後、体重や体調が落ち着ついてから「指輪のサイズが合わなくなっちゃった!」といった場合は、サイズ変更をご検討ください。
SANJIオリジナルの婚約・結婚指輪等は、お渡しから3年以内は初回のサイズ直しが無料となっております(一部ブランドは初回からサイズ直しやサイズ交換が有料となっております)。

6-2  指輪が変形したときは?

妊娠中は外していた結婚指輪。
体重も戻ったことだし、久しぶりに着けてみようとしたその時!「あれ?指輪が変形してる!?」とびっくり。
着けている時には気が付かなかった指輪の変形。細めの指輪は変形しやすいことがありますので、重いものを持たれる際は気を付けていただくようにお伝えはしておりますが、結婚指輪は日常使いのため、気付かないうちに少しずつ変形していることがあります。
状態によっては店頭でのお直しが可能ですが、変形の度合いがひどい場合や亀裂が入っている場合は、各ブランドへお送りしての修理、または作り直しが必要になります。

6-3 キズが気になるときは?

妊娠中は外していた結婚指輪を久しぶりに見てみたら「あれ?こんなにキズがあったっけ?」とびっくり。
貴金属でできた結婚指輪は、日常使いで細かいキズが必ず付いてきます。小キズも指輪の風合いとしてそのままお使いいただけますが、出産後、「これから新たな気持ちでまた着け始めたい!」など、気になる場合は店頭にお持ちください。クリーニングやお磨きはサービスで行っておりますので、お気軽にご利用くださいね(指輪の表面加工によってお磨きが出来ないデザインもございます。詳しくはスタッフまでお問い合わせください)。

まとめ

妊娠による体調の変化は人それぞれですね。シンプルで細めの指輪であれば、着けていてもそんなに気にならないかもしれませんが、最近では病院から早めに外すよう指示をされることも多いようです。
出産前後に指輪を着けるか外すかは、個人差によりさまざまです。
その日の体調によって着けたり外したりしていると、いつの間にかなくしてしまう不安もありますので、むくみ等が気になりだしたら、指輪はしばらくケースに収めておいた方がいいかもしれません。

妊娠中に結婚指輪を購入される方は、当店にお越しくださるお客さまにもたくさんいらっしゃいます。
ご注文時に丁度良いサイズでお作りしても、体重増加に合わせて……と大きめのサイズでお作りしても、結婚指輪をお受け取りにご来店された際に全くサイズが合わなかった!ということも多々あります。
それほど妊娠中の指のサイズは大変変動しやすく、予測しづらいものなのです。

大切なふたりの結婚指輪。「旦那さんは着けていてくれるのに私の方は妊娠で外さないといけないなんて……」と思う方もいるでしょう。ふたりにとって大切な愛の証ですが、一時的に外したからといってその愛が壊れるわけではありません。指輪を外したくないと思っている優しい方は、チェーンなどに指輪を通して、ネックレスとして肌身離さず着けることもできます。これならいつでも一緒ですね。
妊娠という喜ばしい出来事は、ふたりの絆をより一層深めてくれることでしょう。