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婚約指輪の平均価格(日本全国、地域別)

婚約指輪の平均価格

はじめに

結婚するカップルとって、婚約指輪はこれから始まる2人の歴史を一番近くで見守ってくれる大切な宝物です。だからこそ、婚約指輪を選ぶときに最初に頭を悩ませてしまうのが値段の相場。
自分たちにピッタリの指輪を探そうと思っても、予算を決めないことには話が進みません。

そこで今回は婚約指輪の平均価格と地域別、年代別に見た相場の違い、さらには価格に対する女性側の本音について徹底解説します。

1.婚約指輪の平均価格……給料の3カ月分って本当?

婚約指輪の相場はかつて「給料3カ月分」といわれていましたが、現在はどうなのでしょうか。リクルート総研の「結婚トレンド調査2018
によると、婚約指輪の購入価格は全国平均で「36.5万円」という結果でした。

価格帯別で見ていくと……
1位 30~40万円未満 28.5%
2位 20~30万円未満 21.6%
3位 40~50万円未満 13.2%
4位 10~20万円未満 11.8%
5位 50~60万円未満 8.5%

どうやら婚約指輪が「給料の3カ月分」だった時代はすっかり過去の話のようですね。
そもそも、この「給料3カ月分」というフレーズは、ある宝飾品メーカーがCMで謳ったことが始まりで、何の根拠もない話でした。しかしその影響力は大きく、今なお「給料3カ月分」のプレッシャーに頭を抱える人もいます。
そんな世の中の男性にとって、このデータは少しホッとできる安心材料となったのではないでしょうか。

ちなみに10万円未満の価格帯は、譲り受けた婚約指輪をリフォームした割合が圧倒的に多く、新しく購入したパターンは非常に少ないことも特徴的です。
親などから受け継いだ指輪には特別な思い入れもあり、値段では計り知れない価値があることは言うまでもありません。

さて、全国平均が分かったところで、次に地域別の相場を確認しましょう。

2.地域別の相場

地域による婚約指輪の相場の違いはどれくらいあるのでしょうか。同調査による順位を見ていきましょう。

1位 首都圏      41.9万円
2位 関西       37.4万円
3位 茨城・栃木・群馬  35.5万円
4位 九州       32.7万円
5位 四国       32.6万円
6位 東海       32.5万円

1位の首都圏が2位以下に大差をつける結果となりました。
上位に出そろった地域は都市部が中心のようです。
反対に金額が1番低い地域は北海道の27.6万円、次いで福島、長野・山梨の29.2万円が続きます。

地域によってばらつきはありますが、エリアにかかわらず20~40万円が購入価格のボリュームゾーンであることに変わりはないようです。

2-1.東京では2極化が進んでいる

ここでさらに首都圏の価格帯を詳しくチェックしましょう。

首都圏の内訳は、トップが神奈川県の45.9万円、続いて東京の43.4万円、千葉県38.6万円、埼玉県37.4万円でした。

注目したいのは、東京の価格帯です。
100万円以上の割合8.3%が10万円未満の割合4.2%を大きく上回っています。10万円未満の割合よりも100万円以上の割合の方が多いという現象は、他の地域には見られない、東京だけの特徴です。

日本経済の中心、東京には富裕層も大勢住んでいます。東京も平均価格帯は他の地域と同様30~40万円未満ですが、高額の品を選ぶお金持ちも多く、婚約指輪の相場からも2極化の波が押し寄せていることは明白となりました。

3.年代別の相場

では、年齢によって相場の違いはあるのでしょうか。
同調査「妻の年齢別 婚約指輪(エンゲージメントリング)の金額」(首都圏)の平均価格を確認すると……
・24歳以下 26.1万円
・25~29歳 42.2万円
・30~34歳 43.2万円
・35歳以上 46.4万円

首都圏の平均価格41.9万円から比較すると、24歳以下は平均を大きく下回る金額となっています。まだ若く収入や貯蓄額もそれほど多くない状況で、あまり無理せずに地に足の着いた堅実な姿勢が見てとれます。

一方、それ以降の年代では平均値を上回り、年齢が上がるにつれて高価な婚約指輪を受け取っていることが分かります。
特に35歳以上は平均より4.5万円以上も高い金額です。

これには男性側と女性側、それぞれに理由が考えられます。
男性側の理由としては、35歳以上の女性と結婚する男性の年齢も女性と同じか、それ以上の場合が多く、年齢の上昇とともに経済力も上がるため、高額の婚約指輪も購入できるということです。
いっぽう女性側の視点から見ると、人生経験を積んで本人の見る目が肥えているため“せっかく買うなら自分の歳にふさわしく少々値が張っても本当に気に入ったものが欲しい”という女性の心理を表しています。

いずれにしても、これはあくまで平均価格であり、人の価値観は年齢に関係なく備わっているといことを忘れてはいけません。若くても高い婚約指輪に目が行く女性もいれば、年齢を重ねても値段に価値を見出さない女性もいるということです。

4.婚約指輪の価格はデザインとダイヤモンドの品質で決まる

婚約指輪の全国平均の価格「31.6万円」……これは給料3カ月分ではないにしても、高額であることは確かです。
そもそも婚約指輪の価格には一体何が関係してくるのでしょうか。
婚約指輪の価格はブランドにもよりますが、主にデザインとダイヤモンドの品質によって大きく左右されます。

中でも「デザイン」は、婚約指輪を決定する際に重要視する点として80%という圧倒的な割合を占めています。女性は見た目のデザインで婚約指輪を選び、それは価格にも大きく関係してくるということです。

4-1.デザインはソリティアとメレが人気を二分

婚約指輪のデザインは一般的に4つの種類に分かれます。同調査の結果ではソリティアとメレが人気を二分しています。内訳を見てみると、ソリティアは高価格帯で、メレはソリティアよりも低い価格帯で選ばれる傾向にあります。
これはデザインが価格に大きく影響していることを意味します。

4-1-1.ソリティア

婚約指輪の王道デザインで、1粒ダイヤモンドをあしらったもの。
ダイヤモンドの輝きを際立たせる立て爪タイプは昔からの定番ですが、ダイヤモンドの存在感を前面に押し出した引っ掛かりの少ない爪なしタイプも最近は人気。

4-1-2.メレ

センターに配置したメインのダイヤモンド周辺に小粒のダイヤ(メレ)をあしらったデザイン。メレダイヤの数や形、配置次第でイメージがガラッと変わるため、自分らしいお気に入りの指輪を選べることも特徴。

4-1-3.パヴェ

パヴェとはフランス語で「石畳」という意味で、センターのダイヤモンド周りに文字通りメレダイヤをびっしり敷き詰めたタイプ。どこから見てもダイヤモンドのきらめきが美しく放たれ、ラグジュアリーな華やかさはダントツ。

4-1-4.エタニティ

同じサイズの小さなメレダイヤをリングに整然と敷き詰めたタイプ。リングをぐるっと一周させたタイプをフルエタニティ、半周タイプをハーフエタニティと呼びます。エタニティは英語で「永遠」を意味し、途切れることなく並ぶダイヤを永遠の愛と重ね合わせたロマンチックで高級感あふれるデザイン。

4-2.ダイヤモンドの品質を決める「4C」

婚約指輪の価格には、ダイヤモンドの品質も大きく関係しています。
そしてその品質は4Cという評価基準で決定されます。
4Cとは、カラット(Carat)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)、カット(Cut)のことで、この値が高い=品質が高いことを意味し、価格もそれに比例して上がります。

4Cについては「ダイヤモンドの選び方」で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

5.女性の満足度に婚約指輪の価格は関係なし

ところで、女性にとって婚約指輪の価格と満足度には相関関係があるのでしょうか?(。)
マイナビウェディングが2015年に行ったアンケートによると、「婚約指輪に期待する金額は?」に対する回答は「値段はいくらでも良い」が41%で第1位でした。

女性は彼が婚約指輪を準備してくれたその気持ちが嬉しいのであって、金額は二の次ということです。婚約指輪を贈ってもらう行為自体に価値があり、値段に関しては「無理はしないで欲しい」「お金がかかりすぎてしまうと、新婚旅行や結婚式への予算に影響がないか心配」という意見も挙がっています。

身の丈に合った価格帯の婚約指輪で彼女は十分に喜んでくれます。過度な負担は逆に心配させてしまうため、背伸びし過ぎは禁物と心得ておきましょう。

まとめ

婚約指輪の相場は時代とともに変化があるものの、高額な品物であることに変わりはありません。また地域や年代によっても婚約指輪の相場価格帯にはばらつきがある上、そもそも彼女は金額にこだわっていないということが分かりました。

婚約指輪を選ぶ際には平均の価格はあくまで目安として考え、流行や世間の風潮にとらわれないことが大切です。

予算を決めたら、何よりも彼女が気に入ったデザインであるかに重点を置いて、ふたりにピッタリの婚約指輪を見つけてください。