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新婚旅行先で役立つプロトコール・マナーとは

新婚旅行で役立つプロトコールマナー

はじめに

家族や親戚、そしてたくさんの友人たちに囲まれて華々しく結婚式を挙げた後は、いよいよふたりだけのハネムーンです。あれこれ想像しながらふたりで楽しく計画を立てた新婚旅行は、新郎新婦にとって結婚式と同じかそれ以上に楽しみなイベントに違いありません。

しかし、いざ渡航先に到着したら、外国人を相手にどのように振る舞っていいか分からずおどおどしたり、知らずにとても失礼な行動を取って現地で大恥をかいてしまったり……それではせっかくの旅行も台無しです。

海外に不慣れな人であっても、基本的なマナーを押さえておけば周囲からのひんしゅくを買うことなく、ハネムーンを心から楽しむことができます。

本記事では新婚旅行をより思い出深いものとするために、旅行先で役立つプロトコール・マナーについてご紹介します。

1.プロトコールとは

プロトコールとはいわゆる「国際儀礼」のことです。外務省のウェブサイトでは、プロトコールとは
「国家間の儀礼上のルールであり,外交を推進するための潤滑油。また、国際的・公式な場で主催者側が示すルールを指すこともある」と記載されています。

そもそもは伝統的な国家間のマナーであり、海外からのお客さまを迎える際の国際的な基本儀礼、マナーに基づいた接遇を表しています。
お互いを認め合い、気持ちよくコミュニケーションを図るために、共通した認識のもと取るべき振る舞いがプロトコールだといえます。
ただし、プロトコールは必ずしも守らなくてはならない絶対的なルールではありません。
時代とともに変化しますし、国や地域、その時の状況によって内容が異なる場合もあります。
相手を不快にさせない柔軟な対応こそが一番大切なことです。

ここでプロトコールの基本的な考え方を確認しておきましょう。

1-1.序列・席次

国家間での式典や公式行事、フォーマルなパーティーでは、入場や席次に序列があります。
例えば日本における公式席次の目安は、「皇族、内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、閣僚、各国駐日大使、その他副大臣など認証官、国会議員、都道府県知事……」の順となります。
外務省ウェブサイト 「国際儀礼(プロトコール) ~伝統的な国家間のマナー」より

国家間交流に限らず、社交の場でも目上の人や敬うべき人を優先する序列や席次が決まっている場合があります。特に伝統や格式を重んじるヨーロッパでは、席次の上下を知らないとひんしゅくを買うこともあるため注意が必要です。

1-2.レディーファースト

レディーファーストは男性の女性に対する敬意の表れです。
もとは中世の騎士道精神から生まれた習慣で、欧米では現在も当然のように振る舞われています。
ホテルや公共の場での行動は、自分たちが思っている以上によく目に留まります。レディーファーストができていない男性は、自身の評価を下げてしまう恐れもあるので注意してください。
欧米の多くの家庭では少年の頃からレディーファーストの教育がされているため、自然と身に付いている男性が多いのもうなずけます。

1-3.右上位

右上位とは国旗の掲揚や席次などに用いられる原則で、右側(向かって左側)が左側(向かって右側)よりも上位とする考え方です。
オリンピックの表彰台で、金メダリストの右側に銀メダリスト、左側に銅メダリストが立つことも、この右上位の考え方が適用されています。
ちなみに前述の「レディーファースト」と合わせて考えると分かるように、男女のカップルで着席する場合は、女性が上位である右側に着席することが基本です。

1-4.異文化尊重

異文化尊重とは、相手国に敬意を払い、文化や習慣の違いを認識し尊重することで、いわゆる「郷に入っては郷に従え」の考え方です。
国籍や人種、年齢、性別、肌の色などによって応対の仕方を変えるようなことがあってはなりません。互いの文化や歴史、思想を認め尊重する姿勢は、現代のグローバル社会において大切な要素といえます。
同時に、自国の文化や伝統を理解しその国民としての誇りを持つことも重要です。

2.新婚旅行先で押さえておきたいマナー

国際的なマナーの中には、まだまだ日本人にはなじみが薄いものもあります。知らないために恥をかいたり周囲のひんしゅくを買ったりしてしまっては、楽しいはずの新婚旅行が苦い思い出に変わってしまいます。
グローバル基準のマナーを押さえ、品位ある振る舞いでハネムーンを楽しみましょう。

2-1.挨拶は必須

挨拶はどのようなシーンでも必ず交わします。当たり前のように思うかもしれませんが、意外と日本人はできていないものです。
例えば、ショッピングやレストランで入店する際、日本ではスタッフが「いらっしゃいませ」や「こんにちは」と挨拶してお出迎えしますが、お客さまの立場の人は無言のまま通り過ぎてしまうことも少なくありません。

外国では、何も言わずに店の入り口で立ち尽くすお客さまは不自然に映ります。お店の人がやって来たら「Hi!」や「Hello」など簡単な言葉で構わないので、必ず挨拶をしましょう。
退店時も同様です。無言で去るようなことはやめて、会計後やお店を出るタイミングで笑顔とともに「Thank you」や「Bye」などの一言を添えます。

2-2.アイコンタクトを取る

アイコンタクトとは相手の目を見ることです。日本人は相手と目線を合わせることを気恥ずかしく感じる人もいますが、特に欧米ではその振る舞いは通用しません。
話をするときはきちんと相手と目線を合わせることが大前提です。

外国人にとって目線を合わせない人は、「何か隠し事をしている」「本心から話していない」「不誠実だ」と受け取られてしまいます。
ただしアイコンタクトといっても、相手の目をじっと見つめてしまうと不要な緊張感が生まれます。
目のまわり(額から鼻のあたり)に視線を送ると、柔らかい表情でアイコンタクトが取れます。

この時はあごの位置にも注意してください。あごを上げ過ぎた状態でアイコンタクトを取ろうとするといわゆる「上から目線」となり横柄に映ります。
反対にあごを下げ過ぎると幼い印象となり、自信のない人と思われてしまいます。

2-3.レディーファーストを忘れない

プロトコールにもあるように、いつでもレディーファーストを忘れないようにします。
欧米ではもちろんのこと、どの国に行っても星の付くような格式の高いホテルやレストラン、ブランド店ではレディーファーストが当たり前です。それなりのホテルやレストランで新婦より新郎を優先するような行動を取ってしまっては、その場の雰囲気が壊れてしまいます。
女性を大切に思っての所作はスマートな大人の第一歩です。新婚旅行先の海外で新婦に恥をかかせないよう、レディーファーストを意識しておきましょう。

レディーファーストの具体的な振る舞いは次の通りです。

・レストランでは女性が先に座る
・女性が上座に着席する
・男性が道路側を歩く
・出入口を出たり入ったりするときは女性が先
・レストランやホテルでスタッフに誘導や案内される時はスタッフ、女性、男性の順で歩く
・階段を上がるときは女性が先
・階段を下りるときは男性が先
・エレベーターでは男性がドアを押さえ、女性を先に乗せる
・クロークなどでは、男性が女性のコート等の着脱をアテンドする

2-4.その国のしきたりに合わせる

「郷に入っては郷に従え」の考え方を大事にします。特に文化や宗教の違いによるしきたり、習慣は事前に調べておくと失敗がないでしょう。

例えば教会に入るときは、神聖な場所として敬意を払う気持ちが大切です。
大声で話さない、肌の露出やアクセサリーは控えめにする、飲食はしないなど、配慮ある行動を意識しましょう。

その他、宗教や人種、性別、既婚未婚など相手のプライバシーに立ち入らないなど、相手への敬意と気遣いの心を持って接する姿勢は、どこの国に行っても求められます。

2-5.服装はお店の格に合わせる

一流のホテルやレストランでは、それなりの服装が求められます。なぜなら、その場にいるお客さまもその場の空気空間を作り上げる重要な一員だからです。
中には、男性にネクタイやジャケットの着用を求めるドレスコードが設定されたお店もあります。

リゾート地においても格式高いホテルでは、ビーチサンダルや水着に近い格好でロビーをうろつくことはマナー違反です。その場にふさわしい装いで、周囲への配慮と品格ある行動を忘れないようにしましょう。

2-6.普段以上に表情豊かに

欧米人が顔にある表情筋の50~60%を使っているのに対して、日本人は20%程度しか使っていないといわれています。
外国人から見たら、日本人は「表情に乏しい」「何を考えているか分からない」と受け取られてしまうのも無理はありません。

新婚旅行先では、普段以上に豊かな表情を心がけて会話を楽しみましょう。基本の表情は何と言っても笑顔です。コミュニケーションの基本は笑顔から始まるといっても過言ではありません。笑顔のコツは「口角を上げて目尻と下げる」です。
ホテルやレストラン、ショッピング先でのスタッフと笑顔で会話を楽しみ心の距離を縮めて良い関係を築くことは、より良いサービスを受けることにもつながります。

“恥ずかしい気持ちこそが恥ずかしいこと”……そう考えて堂々と振る舞うことが大切です。

3.日本人がやってしまいがちなNG行為

その場しのぎに日本人がついついやってしまう行為を挙げておきます。日本ではありがちな振る舞いですが、外国では奇異に映ってしまうこともしばしばあります。現地の人に誤解されたり不快な思いをさせたりしないように、以下のことはNG行為と理解しておきましょう。

3-1.曖昧な薄ら笑い

日本人は、照れ隠しや自分の意見を遠慮して言わない時などに曖昧な薄ら笑いをしてしまいがちです。日本人同士ならその表情から心情を察することもできますし、和を乱さない行為と受け取ってもらえるかもしれませんが、これは外国では通用しません。
「イエスなのかノーなのか」「良いのか悪いのか」など、自分の意見をはっきり伝えることが大事です。

曖昧な表情でお茶を濁すような行為は、何を考えているか分からないどころか相手にとって不気味にさえ映ってしまいます。
担当するスタッフにとって、お客さまが何を求めているのか、どうしてほしいのか分からなくてはサービスのしようがありません。
きちんと伝わるように話すことが相手への思いやりでもあります。

3-2.目線を合わせない

話をするときは相手と目線を合わせる(アイコンタクトを取る)ことが基本です。日本人は恥ずかしさや照れくささから目線を合わせない人が多くいますが、それでは相手との距離を縮めることはできません。挙動不審に見えるか、嘘をついているのではないかと思われるのが関の山です。

堂々とした姿勢できちんと目線を合わせてコミュニケーションを取ることは、必要不可欠の振る舞いです。笑顔とともに目線を合わせ、自信を持って話すことは、上質なおもてなしを受ける大きなポイントです。

3-3.握手しながらお辞儀をする

時折、日本でも握手をしながらお辞儀をする人を見かけますが、これはNG行為です。
お辞儀が日本ならではの挨拶の習慣であるのと同様に、欧米では握手が一般的な挨拶となります。
握手をしながらペコペコと頭を下げる行為はスマートではありませんし、頭を振ることで目線も合わなくなります。

また、握手は相手の手をしっかり握ることも大事です。ギュッと握ることが恥ずかしい……そう考えて相手の指に触ったか触らないか分からないような握手は、大変失礼に当たります。
そのような振る舞いは、相手にとっては「手を握りたくもない」または「握手するに値しない」と馬鹿にされたことと同じです。
そんなつもりはなかったのに、無意識に取った行動のせいで両者の関係を悪化させては非常に残念なこととなってしまいます。

握手は「アイコンタクトを取りながら、しっかり手を握って軽く数回振る」。それが紳士淑女の振る舞いと心得ておきましょう。

まとめ

プロトコールに対する基本的な認識を持ち、新婚旅行先でスマートな大人の身のこなしを実践できたら、旅行の格も上がって思い出はより一層味わい深いものとなるでしょう。
普段から癖になっている日本人ならではの振る舞いの中には、国際的な視点から見たら不適切なものもあることを知り、時代とともに押し寄せる国際化社会に備えることは自身の評価を高めることにもつながります。
一度身に付けたマナーは一生役立ちます。ハネムーン先での身のこなしをきっかけに、これから始まる結婚生活も、より素晴らしいものになることでしょう!