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【婚約指輪】ダイヤモンドの選び方

ダイヤモンドの選び方
はじめに

プロポーズに欠かせないダイヤモンド。
宝石の中では1番有名な宝石ですが、その性質については意外とよく知らないという方も多いです。
一世一代のプロポーズ。いざお店へ行ってみたけれど、たくさんある中からどんなダイヤモンドを選んでいいか分からない……と悩む前に、まずはダイヤモンドについて知ってみてはいかがでしょう。
ダイヤモンドの事を詳しく知った上で最適なものを選び、最高のプロポーズをしてください。
本記事では、そもそもダイヤモンドって何?といった基本的な疑問から、ダイヤモンドのルーツ、選び方のコツまで丁寧にご紹介していきます。

1.ダイヤモンドはどんな宝石?

ダイヤモンドと聞くと「高価な宝石」というイメージがありますね。
美しくて輝きに優れている……そんな宝石の王様、ダイヤモンドについてお話ししていきます。

1-1 ダイヤモンドは何でできているの?

ダイヤモンドは炭素からできています。また、鉛筆の芯に使われる黒鉛も同じ炭素からできています。
美しく輝くダイヤモンドと黒鉛、見た目は全く違うものですが、生成条件と結晶構造が全く異なるためにこのような違いが生まれます。ダイヤモンドの炭素原子は規則正しく、硬く結び付いています。そして大変厳しい生成条件で生み出されるため、希少性が珍重されるのです(詳しくは2-1を参照)。

1-2 ダイヤモンドの硬さ

ダイヤモンドは宝飾品だけではなく、工業用としても幅広く使われています。
鉱物の硬さを表すモース硬度(引っかきキズの付きにくさ)は1~10までの整数値で表され、ダイヤモンドはその最高値の10になります。
ちなみにモース硬度1の物質の1つにチョークがあります。
真珠は3.5ですので、ダイヤモンドと一緒に真珠を宝石箱に入れると真珠にキズが付いてしまうことがあります。ダイヤモンドは、他のどんな鉱物よりも硬度が高いのです。

1-3 ダイヤモンドの用途

宝飾品としての基準には満たない約8割のダイヤは、工業用のダイヤモンドとして使われています。
硬さの他に耐摩耗性や熱伝導性にも優れており、その強度や特徴を生かして石材や金属を切断するダイヤモンドカッターとして、また金属やコンタクトレンズの研磨剤として、さまざまな工業機材や家電製品の部品などに使われています。
宝石として使われる美しいダイヤモンドは、産出量のたったの2割程度しかないのです。
本当に希少性の高い宝石だということが分かりますね。

1-4 ダイヤモンドは割れないの?

地球上で一番硬い鉱石と言われるダイヤモンドですが、割れることはないのでしょうか。
モース硬度は最も数値の高い10のダイヤモンドですが、靱性(じんせい)はというと数値7。
靱性とは、割れにくさを1~10の数値で表した指標のことです。ルビーやサファイヤは数値が8なので、キズの付きにくさでは最強のダイヤモンドも、割れにくさではルビーやサファイヤに劣るということが分かります。
また、ダイヤモンドには劈開(へきかい)という性質があります。劈開とは、八面体の結晶面に平行に力を加えると割れやすいという性質です。この劈開があるからこそ、ダイヤモンドを切ったり磨いたりして美しくカットすることができるのですが、不注意でダイヤモンドを固い床に落としてしまったとき、当たり所が悪いと割れたり欠けたりしてしまうことがあるので、注意が必要です。

2.ダイヤモンドの歴史

2-1 生成の条件

ダイヤモンドが生まれたのは、地球上の生命の誕生よりもずっと前と推測されています。
地下100~300kmという深い地下、高圧・高温のマグマの中で結晶化したものです。マントル内の深さ120kmで1,000℃より低温の条件でダイヤモンドは生成されました。つまり温度や圧力の条件によってもたらされたものなのです。
これがダイヤモンドになるためには、マントルから一気に地表まで上昇しなければなりません。火山噴火によって、または地殻変動の影響を受けて地表近くに押し上げられることで、やっとダイヤモンドが誕生するのです。

2-2 現代までのルーツ

マグマなどと一緒に地表に上がってきたダイヤモンドは、風化することなく川などに運ばれました。ダイヤモンドが発見されたのは、紀元前のインドであったといわれています。川原などで見られ、磨かれていない原石の状態であったため、当時は特に貴重とはされていなかったようです。
インドのダイヤモンドは、その後ヨーロッパに渡ってから価値が見いだされ、1400年代までにはジュエリーとして珍重されるようになっていきました。
そして15世紀、ベルギーのアントワープがダイヤモンド産業の中心地になりました。宝石研磨職人のベルケムにより、ダイヤモンドを研磨する方法が開発され、研磨やカットをすることで輝きを生み出す技術が磨かれたためです。1700年頃には、ベネチアのビンセント・ペルッチにより現代のラウンドブリリアントカットの原型が開発されました。

※ラウンドブリリアントカットとは、「ダイヤモンド」と聞けば皆さんが想像するような最もスタンダードなダイヤモンドの形です。58面体(下部をとがらせた場合は57面)という多数の面から美しい輝きを放つラウンドブリリアントカットは、数多くあるカット形状の中でも光学的に最高に輝くとされるカット方法です。

1800年代、南アフリカで大きなダイヤモンド鉱床が発掘され、ダイヤモンドラッシュともいうべき現象が起こりました。
1900年代には、デビアス社がダイヤモンド原石の世界生産量の約90%を支配しました。デビアス社とは、ロンドンに本社を置くダイヤモンドの採鉱・流通・加工・卸売を行うダイヤモンド界の巨大企業のことです。
この頃、ベルギーのダイヤモンド加工の名門一家であるマルセル・トルコフスキーにより、ブリリアントカットが発表されました。数学者でもあるトルコフスキーは、光学的特性を数学的に計算して面や角度を作り出したのです。これが現代のラウンドブリリアントカットの主流になりました。
その後、オーストラリア、カナダ北部にも新鉱床が発見され、ダイヤモンドの採掘はより拡大していきました。
1990年にはコンピューターとレーザーの技術により生産性が向上していきました。

ダイヤモンドは古代ローマ時代から何世紀にもわたり、地質学者、化学者、海洋学者、宝石職人など多くの人々の手により研究が重ねられ、長い年月を経て確実な進歩を遂げて世界中に流通していったのです。

3.ダイヤモンドの品質基準 4Cについて

ダイヤモンドの品質を決める4つ要素を、
・カット(cut)
・重さ(carat)
・色(color)
・透明度(clarity)
の頭文字から総称して「4C」といいます。
これは、専門家(ダイヤモンド鑑定士)がダイヤモンドの特徴を比較し、鑑定したものです。
各グレードについて知ることはダイヤモンド選びには欠かせません。

3-1 カット(cut)

カットとは、ダイヤモンドの1面1面がどのように研磨されたか、光とどのように相互作用し輝くかを評価するものです。カットは下記の3つの要素から評価されます。
・プロポーション(理想的にカットされているかの総合評価)
・ポリッシュ(表面の研磨の状態)
・シンメトリー(対称性)
このカットのみが人の手が加えられる要素となり、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出す項目になります。

カットは、次のようにランク分けされています。

TRIPLE EX
(トリプルエクセレント)
プロポーション、ポリッシュ、シンメトリーの3つがエクセレント(完璧)なカット。
EX
(エクセレント)
プロポーションがエクセレントで、ポリッシュ、シンメトリーがベリーグッドまたは、どちらかがベリーグッドのほぼ理想的なカット。
VERY GOOD
(ベリーグッド)
プロポーションがエクセレントの次に優れているカット
GOOD
(グッド)
良いカット
FAIR
(フェアー)
普通のカット
POOR
(プアー)
劣るカット

カットの状態により輝きの度合いが異なります。
また、トリプルエクセレントのダイヤモンドは、10倍ルーペで真上から見ると矢の形が、真下から見ると8つのハートを見ることができます。ダイヤモンドのカット面が均一な形でないとハート&キューピッドは現れません。

3-2 カラット(carat)

「○○カラット」という言葉を聞いたことはあるかもしれませんね。
ダイヤモンドの大きさと思われがちですが、カラット(carat)とは重さの単位のことです。(ちなみに1ctは0.2gです)
質量は同じなので、重量が重ければ見た目も大きくなります。大粒の原石はとても貴重です。原石は贅沢なカットを施されて最高の輝きを得ますが、カットすることでダイヤモンド自体のカラットは軽くなるため、重い(大きい)ダイヤモンドは希少価値があり、高価なものになります。

3-3 カラー(color)

ダイヤモンドの色をD~Zまでの23段階で等級分けしたものです。
Dが最も無色で評価が高く、K辺りから黄味を帯びてきます。無色にどれくらい近いか、離れているかが評価基準になります。
見た目は、ランクが離れれば色の違いが分かりますが、1ランクの違いでは見分けがつかないほどです。
そのため、下記の表では大きく6つの評価に分けています。通常、ダイヤモンドを鑑定する際は、プロの鑑定士が理想的な明かりの下で「マスターストーン」と呼ばれる見本と比較して厳正に鑑定します。

D E~F G~J K~M N~R S~Z
完全無色 無色 ほぼ無色 わずかに黄味 薄い黄色 黄色

一般的にはGカラー以上であれば十分きれいな無色となります。
1ランクでも無色に近いものを選ぶことで、気持ちの上での満足度にもつながることと思います。

3-4 クラリティ(clarity)

ダイヤモンドは天然の鉱物のため、内部に内包物(インクルージョン)が存在したり、表面にキズ(ブレミッシュ)が見られたりすることがあります。

内包物
(インクルージョン)
鉱物の結晶、フェザー(割れ)など
ブレミッシュ ダイヤモンドを研磨した後の表面の結晶の残りや自然にできたキズ

クラリティは、内包物の量やキズの度合いを表したものです。内包物は透明度に影響をする項目になります。
専門家が専用の照明の下、10倍の拡大鏡を使い判断します。

 

FL
(フローレス)
10倍の拡大で内部にも外部にも内包物やキズがない。
希少価値の高い最高品質のグレード
IF
(インターナリーフローレス)
10倍の拡大で内部に内包物を確認できず、外部に非常に緻密なキズが見られる程度のFLに次ぐ希少価値の高いグレード
VVS1、VVS2 10倍の拡大で内包物の発見が困難。肉眼では全く発見できない
VS1、VS2 10倍の拡大で内包物の発見がやや困難。肉眼では発見できない
SI1、SI2 10倍の拡大で発見できる。肉眼では発見が困難
I1、I2、I3 肉眼で容易に発見できる

内包物が少なければ透明度が上がり、多ければ透明度が下がるため輝きに影響をすることもあります。

4.選び方のポイント(4Cの何を重視する?)

一生女性の手元に残るダイヤモンド。
せっかく選ぶなら、4Cのすべてにおいて最高のグレードのダイヤモンドを贈るということが理想的です。
しかし、どんなにお金をかけたくても予算には限りがあります。予算内でどこに重点を置くかがダイヤモンドを選ぶポイントになります。大切なのは、あなた自身がこだわりたいグレードは何なのかということです。
この章では2つのダイヤモンドを比べて、選び方のポイントを解説します。

4-1 カラーとカラット(重さ)、どちらを選ぶ?

カラー クラリティ カラット カット
1 E SI1 0.208ct 3EX
2 M SI1 0.326ct 3EX

上記は2つ並べたダイヤモンドだと思ってください。ダイヤモンドの価格は同じと仮定します。

「1のダイヤモンド」
カラーはEカラーでダイヤモンドの色の中で2番目によいきれいな無色のダイヤモンドです。
カラット(重さ)は小さめのダイヤモンドになります。

「2のダイヤモンド」
カラーはMカラーでわずかに黄味を帯びた色味になりますが、大きめのダイヤモンドです。

1と2のダイヤモンドはクラリティ(透明度)とカット(プロポーション)は同じで、値段も同じです。
この2つのダイヤモンドで違う点はカラーとカラット(重さ)です。この比較をします。

さて、あなたなら1のダイヤモンドと2のダイヤモンドどちらをお選びになりますか?
カラーを優先するか、それともカラット(重さ)を優先するか。
私のおすすめは2の「大きさを優先して色のランクを落としたダイヤモンド」です。
なぜかといいますと、見た目で違いがより分かりやすいのが大きさだからです。ダイヤモンドの大きさを並べて比べたときに、お客さまにも「ああ、本当だ。こっちの方が大きい」とすぐにお分かりいただけます。
例えば2つのダイヤモンドで迷った場合、大きいダイヤモンドの方をおすすめします。せっかくなら見た目に分かりやすい豪華さを取った方が良いと思うからです。
ただ、Mカラーは、他のダイヤモンドとカラーをと比べたときにわずかに黄味を帯びた色合いになりますので、半数くらいのお客さまはは「少し黄色いね」と思われます。気になる方は、Mより3ランク上のJあたりをお選びください。予算内でカラーのランクを上げる選択もよいかと思います。

私たちがダイヤモンドをお客さまに見ていただくときは、D、E、Fと色の順番に並べて色の違いを見ていただきます。その時に1~2ランクの色の違いは私たちでも区別が付きません。区別が付いたらよほど目の良い方ですね。カラーが3ランク程度離れたダイヤモンドを比べて見ていただくと、色の違いは「なんとなく分かる」という方が多くなります。色の違いは本当に微差なものになります。

ただ、中にはカラーに重点を置きたいと思われる方もいらっしゃいます。
カラーは5つくらいランクが離れると色の違いがはっきり分かりますので、ダイヤモンドを並べたときにやはり無色のダイヤモンドはより美しいと感じます。
たとえ小さくてもカラーを重視される方もたくさんいらっしゃいます。また、あまり大きなダイヤモンドは普段着けにくいから、普段使いしやすいように少し小さめのダイヤモンドがいいという選択もありだと思います。せっかくの高価なダイヤモンドですから、着けずにケースに入ったままでは寂しいですよね。ダイヤモンドをご覧いただいたときに、女性はそれを着けたときのご自分をイメージしていただくといいですね。

4-2 クラリティ(透明度)とカラット、どちらを選ぶ?

カラー クラリティ カラット カット
1 J VVS1 0.230ct 3EX
2 J SI2 0.300ct 3EX

上記は2つ並べたダイヤモンドだと思ってください。ダイヤモンドの価格は同じと仮定します。

「1のダイヤモンド」
クラリティがVVS1で、10倍の拡大でも内包物の発見が困難である、小さめのダイヤモンドです。

「2のダイヤモンド」
クラリティがSI2で、内包物が肉眼では発見が困難である、大きめのダイヤモンドです。

1と2のダイヤモンドはカラーとカットは同じで、値段も同じです。
この2つのダイヤモンドで違う点はクラリティとカラット(重さ)です。この比較をします。

さて、こちらの2つのダイヤモンドならあなたならどちらをお選びになりますか?
クラリティを優先するか、カラットを優先するかになります。
私がおすすめするのは2のダイヤモンドです。
なぜなら、2のダイヤモンドはクラリティがSI2で内包物の量は多少多くなるのですが、肉眼で発見が困難なレベルだからです。10倍の拡大鏡で見れば内包物は分かります。しかし常に拡大鏡でダイヤモンドを観察することはありません。少しでも大きなダイヤモンドの方が見栄えがしますから、こちらを選ぶのもよいかと思います。
クラリティは専門家が10倍の拡大鏡を使って厳正に鑑定しているもので、カラー以上に肉眼では分からないグレードになります。そういった点から、もし迷われたら大きいダイヤモンドの方をおすすめしております。ご結納やお顔合わせの食事会などで婚約指輪をお披露目する時に、大きなダイヤモンドはご家族の印象が「大きくて、立派なダイヤモンド」となるわけです。
ただ、鑑定書にはクラリティのグレードが記載されますので、クラリティのよいVVS1に憧れる女性の方もいらっしゃいます。内包物ができるだけ少ない、小さくても透明度の高いダイヤモンドを選ばれる方もいらっしゃいますので、好みは人それぞれになります。

4-3 真ん中のランクのダイヤモンドとこだわりのダイヤモンド、どちらを選ぶ?

カラー クラリティ カラット カット
1 H VS2 0.280ct 3EX
2 D VVS1 0.200ct 3EX

上記は2つ並べたダイヤモンドだと思ってください。ダイヤモンドの価格は同じと仮定します。

「1のダイヤモンド」
カラーはHで色合いはほぼ無色です。クラリティはVS2で10倍の拡大で内包物の発見がやや困難であり、肉眼では発見できないダイヤモンドです。カラットは大きすぎず小さすぎない、普通のクラスのダイヤモンドです。

「2のダイヤモンド」
カラーがDで完全無色の一番カラーの良いダイヤモンドです。クラリティがVVS1で10倍の拡大で内包物の発見が困難の申し分のないきれいなダイヤモンドです。ただダイヤモンドは小さくなります。

1と2のダイヤモンドはカット(プロポーション)のみが同じで、それ以外のグレードはすべて異なります。
値段は同じです。この2つのダイヤモンドを比較します。

最後は、全く異なる2つのダイヤモンドです。「普通」対「こだわり」といってよいかもしれません。
あなたならどちらを選びますか?

もし聞かれれば、私なら1のダイヤモンドをおすすめします。
なぜなら1のダイヤモンドはカラー、クラリティ、カラットが真ん中のクラスのダイヤモンドだからです。
大きさがそこそこあるので見栄えもしますし、カラーはほぼ無色で、クラリティも内包物は肉眼では発見できるものではありません。十分に満足度の高いダイヤモンドだと言えます。1のダイヤモンドと聞いて「なるほど!そうですね」と思われるか、「無難を選ぶのはつまらない」と思われるかは人それぞれです。

対して2のダイヤモンドは、カラーはDカラーなので完全無色であり、クラリティもよいので透明度の高い大変美しいダイヤモンドです。小さめではありますが、ある部分に特化した希少価値の高いダイヤモンドです。希少性を重んじるなら2のダイヤモンドもありです。小さめのダイヤモンドにすることで、結婚指輪と重ね着けしてもボリュームを抑えることができ、婚約指輪をより身近に着けていただくことができます。

ケースに入ったままの婚約指輪では大変もったいない!ぜひ出番を増やしていただきたいと思います。
それには気に入ったダイヤモンド、着けてうれしいダイヤモンドをお選びいただくのが一番です。

4-4 一点豪華主義

クラリティ(透明度)を最優先する選び方

ダイヤモンドは天然の鉱物ですので、内包物が存在していたり、表面にキズ(ブレミッシュ)が見られたりすることがあります。クラリティは内包物の量やキズの度合いで11段階に等級分けをしています。

その最上級は、FL(Flawless)といわれる「内部にも外部にも内包物やキズの存在しないダイヤモンド」です。産出量が極めて少なく、希少性の大変高いダイヤモンドになります。私たちでもなかなか見ることはありません。
また、FLの次のIF(Internally Flawless)は表面に緻密なキズがありますが、内部に内包物が存在せず、こちらも希少性が高いダイヤモンドです。
4Cの中でこの1つの要素だけに特化したダイヤモンドを選ぶのもまた、ダイヤモンドを選ぶ醍醐味であると思います。そんな特別なダイヤモンドの婚約指輪や婚約ネックレスを贈られたら素敵ですね。

カラーなのか、カラットなのか、クラリティなのか……どこがあなたにとって大事なポイントであるのか、考え方はみなさん違うものです。
着ける方が満足できれば、あるいは男性が心を込めて選ぶことで、その方にとってそれが1番のダイヤモンドになります。選び方は人それぞれ、ここでご紹介した内容が皆さまのダイヤ選びのヒントとなればと思います。

5.ダイヤモンドを送る形はやっぱり指輪?

婚約指輪のほかにも、婚約ネックレスやダイヤモンドのみをお選びいただけるプランもあります。
それぞれ特徴がありますので、ご紹介していきます。

5-1 婚約指輪

婚約指輪は今も昔も変わらずプロポーズの定番アイテムですね。
女性の好みに応じて幅広いデザイン展開があります。シンプルにダイヤモンドを1石だけデザインした指輪、またはダイヤモンドの両脇にメレという小粒のダイヤモンドを添えた指輪など……どんなデザインがあるのかカタログやウェブサイトなどを見てイメージを膨らませると、より選びやすいでしょう。

5-2 婚約ネックレス

婚約ネックレスは、指輪は普段着け慣れないという方にお勧めです。
ダイヤモンドのネックレスを1つ持っているとTPOを選ばず、いろいろなシーンで活用できます。

5-3 ダイヤモンド/仮リング

男性がダイヤモンドだけを購入し、プロポーズをする方法です。デザインは後日女性に選んでいただきます。
女性の指輪の好みがよく分からない、女性の好みと違うデザインの指輪を購入してしまう不安がある、そんな男性の方にはこの「ダイヤモンドのみをお選びいただく」プロポーズプランがおすすめです。
たくさんのダイヤモンドから予算に合ったダイヤモンドを選ぶことができます。

6.SANJIでご提供できる婚約アイテムとプロポーズプラン

6-1 婚約指輪(セミオーダー)

注文品のため、6週間程度かけてお作りいたします(ブランドにより10週間程度かかる指輪もあります)。当店では婚約指輪のデザインを多種多様に取りそろえております。シンプルなタイプからラグジュアリーなタイプまで、また普段使いしやすい婚約指輪なども多く取りそろえております。また、結婚指輪とセットリングとして選んでいただけるデザインもあります。重ね着けができることで、ご結婚後も婚約指輪を着けやすくなります。

6-2 婚約ネックレス(セミオーダー)

婚約ネックレスは年齢を選びません。公式の場はもちろん、普段使いでTシャツのような装いでもおしゃれに使っていただけます。こちらのデザイン展開も、シンプルから華やかなものまで幅広いデザインがあります。また、チェーンをプラチナにすると高級感が出ますし、ピンクゴールドやイエローゴールドにするとカジュアルな雰囲気になり、普段でも気軽に着けられるアイテムになります。

6-3 完成品の婚約指輪/完成品の婚約ネックレス

即お持ち帰りいただける婚約指輪や婚約ネックレスもご用意しております。
プロポーズまで時間のない方、ご都合上すぐお持ち帰りされたい方に大変ご好評いただいております。

6-4 ダイヤモンド/仮リング

サプライズでプロポーズをお考えの方は、こんなプランをご用意。
ダイヤモンドを専用のケースに入れてご用意いたします。ダイヤモンドは即日お持ち帰りいただけます。プロポーズされてから後日、女性と一緒にご来店いただき、お好きなデザインの枠を選んでいただけます。
また、仮リングはシルバーのデザイン枠にダイヤモンドをセットしたもので、石を留めるのに2週間程度かかります。プロポーズ後、ダイヤモンドプロポーズ同様、後日女性にお好きなデザインの枠を選んでいただけます。

7.ダイヤモンド婚式

金婚式、銀婚式はよく耳にしますが、ダイヤモンド婚式はあまり聞き慣れないかもしれません。これは結婚60周年をお祝いする記念日です。

7-1 ダイヤモンド婚式の由来

結婚式以降の経年経過に名称を付ける風習、つまり結婚記念日はイギリスから始まったとされています。15年目までは1年単位に、それ以降は5年単位で祝う風習があります。例えば1年目は紙婚式、25年目は銀婚式、50年目は金婚式、そして60年目はダイヤモンド婚式となります。最初のうちは安くて日常的なものにちなんでいますが、しだいに高価な貴重品へと変わります。ダイヤモンドが地球上で最も硬い物質であることに由来し、夫婦の絆の強さを象徴する記念日となります。

7-2 どんなふうにお祝いするの?

銀婚式には銀製品、金婚式には金製品を、その年々の呼び名にちなんだ贈り物をします。ダイヤモンド婚式には、ダイヤモンドの付いたアクセサリーなどです。ただ、それにこだわらず、お花やお酒など、お互いが好きなものを贈り合ってもよいでしょう。海外の結婚記念日では夫から妻へと贈り物をしますが、日本では子供など家族から食事会などを開いてもらってお祝いをしたりします。記念日に家族に祝ってもらうことで、苦楽を共にした夫婦の絆を改めて深める良い機会となるでしょう。

夫婦がそろって健康でこの日を迎えられたらこんな幸せなことはありません。ケンカもいっぱいしたかもしれません。でも落ち着いてしまえば、それも思い出になるのです。普段ではなかなか言えない感謝の言葉が伝えられたら素敵ですね。
半世紀以上も一緒にいる夫婦。そんなふたりの経歴はダイヤモンドのように貴重で輝かしいものなのです。
プロポーズから始まり、60年後のダイヤモンド婚式までは遠い道のりのようですが、きっと思い起こせばあっという間なのかもしれません。

 

まとめ

ダイヤモンドは何十億年もの遠い昔に、地球の深い深いところでありとあらゆる奇跡が重なって地球上に現れた鉱物です。その奇跡の石を磨くことによって高価な宝石へと生まれ変わるのです。

ダイヤモンドを婚約指輪として贈るようになったのは15世紀からだと言われています。ダイヤモンドには、永遠の絆、永久不変といった意味があります。ダイヤモンドを贈るということはふたりの間に永遠の絆が続くようにということを表しています。また、指輪は円の形をしているため、途切れのない永遠に続く愛の形が込められています。地球上で一番硬い物質であり、また傷つくことのない変わらない愛を贈りたい、そんな想いを込めて一生のパートナーにプロポーズをします。

ダイヤモンドを贈るというプロポーズの形は、何百年も変わらずこうして受け継がれてきました。永久不変の意味を持つダイヤモンドは、ふたりの結婚を決めるとても重要なアイテムであることに間違いありません。結婚をしたいと思える人に出逢い、ダイヤモンドを贈ることは、一生に一度のことです。気に入ってもらえるダイヤモンドを選ぶ男性の女性に対する想いは同じだと思うのです。ダイヤモンドは個々に違っており、2つと同じものはありません。悠久の時を経てやってきたダイヤモンドを、運命の女性に贈って、ダイヤモンド婚式に続くふたりの道のりのスタートにしてください。一生残るダイヤモンドの選び方を大切にしていただきたいと願います。60年後のダイヤモンド婚式に続いていくふたりの未来を、ダイヤモンドのように輝かしい未来にしてください。