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プロポーズを断られないために!相手の気持ちの見極め方

断られないために

はじめに

結婚の気持ちが固まり、いよいよプロポーズをするとき。「断られたらどうしよう……」と一抹の不安がよぎる人も多いと思います。誰だって失敗したくないプロポーズ、できることなら相手の心理を見極めて、自信をもって切り出したいと考えるのは当然のことでしょう。

人の本心は、会話の内容そのもの(いわゆる言語情報=ハーバルメッセージ)よりも、表情やしぐさ、様子などの非言語情報(ノンハーバルメッセージ)に表れます。
何気ない振る舞いの中にこそ、相手の心の内がにじみ出ているのです。

今回は結婚へ向けて好発進できるよう、相手の気持ちの見極め方をチェックしていきましょう。

1.目・視線

「目は口ほどに物を言う」と言われているように、相手の気持ちは特に目によく表れます。目線や目の動きなどを意識して確認すると、相手が嬉しい気持ちでいるのか困っているのかも一目瞭然です。

1-1.アイコンタクト

アイコンタクトとは「相手の目を見る」ことです。人は相手を好意的に感じているときや興味のある話を聞くときにはきちんと話し手の目を見ます。アイコンタクトが取れているときは安心して話を進めましょう。
ただし、アイコンタクトが取れていても次のような場合は注意が必要です。

  • あごが上がっていて見下ろすようなアイコンタクト
    いわゆる「上から目線」です。反論があるか、マイナスの気持ちが働いていることが考えられます。
  • あごが下がっていて見上げるようなアイコンタクト
    「不安な気持ち」や「疑い気持ち」の表れであることが多く、プロポーズの言葉を信用していない可能性もあります。

また、相手が緊張しているときや恥ずかしい気持ちが強いときにはアイコンタクトが取れない場合もあるため、アイコンタクトが取れないからといって即座にダメだと判断するのは早計です。

1-2.視線

視線から相手の気持ちが分かるという考え方を「アイ・アクセシング・キュー」といいます。これは心理学者のリチャード・バンドラーと言語学者のジョン・グリンダーが提唱した「神経言語プログラミング(NLP)」の理論によるもので、相手に質問をしたときの視線の方向によって、相手の心理状態を探ることができます。

  • 正面から見て左上に視線が行く場合
    「何かを考え出そうとしているとき」の視線です。うまい口実や言い訳を考えている可能性があります。
  • 正面から見て右上に視線が行く場合
    「何かを思い出そうとしているとき」の視線です。記憶をたどっているので本心を言おうと考えている状態です。
  • 正面から見て左下に視線が行く場合
    「嬉しい」や「悲しい」などの感情を思い出そうとしています。
  • 正面から見て右下に視線が行く場合
    心の中で自問自答して答えを出そうとしている状態です。

※ただし上記はあくまで一般的な考え方であり個人差があります。また自分のクセなどから当てはまらない場合もあります。
(出典:直井みずほ(2017)『図解でわかる!NLP』秀和システム)

1-3.目の見開き方

人は、興味のある対象を見ると無意識に瞳孔が開きます。これは心理学者エッカード・ヘスの行った実験によって確認されています。瞳孔の動きは意識的に操作できないため、相手の心理を探る上で大きなヒントとなります。
目を見開く様子は、好意的な気持ちの表れとしてプロポーズの成功を後押ししてくれる大きな要素となるでしょう。
(参考:日本心理学会https://psych.or.jp/interest/ff-23/)

2.表情

相手に好感を抱いているときの表情は当然笑顔です。笑顔とは、口角が上がり、目じりが下がった状態のことで、いわゆる「ニコちゃんマーク」をイメージすると分かりやすいでしょう。
ただし、その笑顔が本心からのものか作り笑いなのかを見極められなければ意味がありません。
心からの笑顔は目元に表れます。本当に嬉しい、または幸せを感じるときは目元と口元が連動して笑っています。
いっぽう作り笑いのとき、口元は笑っているものの目は見開いたままの状態であることがほとんどです。まさに「目が笑っていない」状態ですね。

笑顔を見せてくれていると感じたら、さらに目元に注目して確認すると勘違いの悲劇を味わわなくて済みます。

また、不安や緊張、怒りを感じているときは口元に分かりやすく出ます。真一文字に口を閉じていたり、くちびるをかんでいたりしたら要注意。何かを我慢しているか、不満のある証です。話を良い方向に進めるには、聞き手に回って相手の意見を引き出しましょう。

3.しぐさ

人と話をしているとき、手や足の動きにはその人の気持ちが表れます。会話中のリアクションから相手の本心を見抜き、プロポーズへの関心度を探っていきましょう。

3-1.腕組み、足組み

心理学者のマイケル・アーガイルは、腕は自己保身と関係していると提唱しました(出典:アーガイル,マイケル(1994)『幸福の心理学』石田梅雄訳・編集,誠信書房)。
体の前で腕を組む様には、相手との空間に壁を作ってガードする気持ちが働いています。
ですから、相手が話の最中に腕組みをしたら、それは拒絶や不安のサインの可能性があるということです。

ただし、普段からそれがくせになっている人や、深く考え事をするときに自然とポーズを取ってしまう人もいるため、腕組みされたからといってすぐに諦める必要はありません。表情や声のトーンと組み合わせて心理を読み取っていきましょう。

また、足組みも無意識にしている人は多くいますが、足を何度も組み替えているとしたら注意が必要です。話の最中に足を頻繁に組み替えているときは、居心地の悪い気持ちの表れとも考えられます。単に場所や環境に対して不快に感じている可能性もあるため、プロポーズをするときは場所を変えて仕切り直しても良いでしょう。

3-2.髪の毛や耳を触る

髪の毛や耳などの体の一部を触る行為は「自己親密行動」と呼ばれ、不安や緊張を和らげるために出るパターンと、相手の話が退屈でその持て余した気持ちを埋めるために取ってしまうパターンがあります。

前者の場合は、緊張が解けるように会話を工夫することで良い方向へ進めることができます。後者の場合は、プロポーズに乗り気でない可能性もあるため、その他のサインと総合して心の内を読み取る必要があります。

3-3.スマートフォンを触る

ふたりで話をしているのに、相手の顔も見ないでスマートフォンばかりを触っていたら要注意!会話もしないでスマートフォンを使っているのは、話を聞きたくない、または自分が話さなくてはいけないという責任から逃れたい気持ちの表れです。

相手がスマートフォンに目を落としっぱなしの状況となってしまったときは、取るべき行動は2つに1つです。
絶対に今日プロポーズをしようと固く決心しているなら「大事な話だからちゃんと聞いてほしい」と思い切って切り出す、そうでなければ「今日のところはやめておこう」と判断する……ここは大きな決断をしなくてはならないシチュエーションだと覚悟を決めておきましょう。

3-4.テーブル上の小物を動かす

レストランやカフェなどの席で、テーブルの上にあるコップや小皿、シュガーポットやミルク入れなどの小物を無意味に動かす行為は、「あなたの話に興味がない」というサインです。
同様に、しょうゆ差しを右から左に理由もなく動かすのはその場が退屈、または間が持たずに思わず体を動かしている証であり、相手は早くその場を去りたいと考えているかもしれません。

4.姿勢

心理学者アルバート・メラビアンの実験では、関心のある人や興味のある話の内容に対して、人は前傾姿勢になって話を聞くという結果が出ています。
これは「もっと話を聞きたい」、「話す内容を聞き逃したくない」という気持ちの表れです。

自分のことを振り返ってみてください。友人との楽しい会話やもっと知りたくなる話を聞くときは、知らず知らずのうちに前傾姿勢となっていませんか?

反対に、興味のない話や賛同できない話に対して人は後傾姿勢となり、背もたれにもたれかかったりふんぞりかえったりしているのでは?

※(出典:P.リッチモンド,ヴァージニア・マクロスキー,ジェイムズ・C(2006)『非言語行動の心理学』山下耕二訳,北大路書房)

5.声のトーン、スピード

心の内は声にも良く表れます。声のトーンがいつもより低いときは、考え事や迷い、不安、否定などネガティブな気持ちが芽生えていることも考えられます。特に急にトーンが変わったときはその直前の言葉に引っかかっていると判断して良いでしょう。

反対に声のトーンがいつもより高いときや早口で話すときは、うそをついているか何か隠し事をしている可能性があります。人は緊張していると声帯が狭くなり、呼吸が早くなるからです。

とはいえ、プロポーズの状況に緊張して声が上ずってしまうこともあるため、声が高くなったり話すスピードが普段より早くなったりしたとしても、「何か嘘をついているのかな」と即座に疑うのは早とちりのもとです。落ち着いて、話の内容から解釈しましょう。

6.距離感

人間には自分だけの空間として無意識に確保したい距離感があり、それをパーソナルスペースと呼びます。満員電車に身を置くと不快に感じるのは、このパーソナルスペースを侵害されているからといえます。
パーソナルスペースは、相手との関係性によって距離が変わってきます。家族や恋人同士のパーソナルスペースは45センチ以内で、当然のことながらいくら近づいても不快に思うことはありません。

そんなふたりの関係性の中で、相手が一定の距離を保とうとしたとき、こちらが近づいても後ずさりするような振る舞いがあったときは問題です。
文字通りあなたと距離を置きたいか、特別な理由があって心に一線を引いている可能性があります。

ちなみに相手が友人の場合は、45~120センチ以内だと不快には感じません。職場での人間関係においては120センチ以上の距離を保つのが基本です。それ以上近づくと「近い!」と嫌な思いをさせてしまうため注意しましょう。

7.ふたりの間に物が置かれている

ふたりがテーブルを挟んで座ったとき、相手との間に携帯電話や手帳、水の入ったグラスなどを置いている場合は心の距離を置きたい、または壁を作りたいと考えている可能性があります。
話が弾んでいたり会話を楽しんだりしているなら、ふたりの間に置かれた小物は障害でしかありません。自分自身を振り返ってみてください。恋人同士でなく、友達と話をするときや仕事で集中して議論を交わすときであっても、話に関係のない小物は端へ寄せるはずです。

両者の間にあえて小物が置かれているなら、あなたと距離を置きたいというネガティブな気持の表れかもしれません。さりげなく横へどかしてみて、相手の様子を探るのも1つの方法です。

まとめ

気づかなくてはそれまでですが、意識してチェックしてみると、ふとした表情やしぐさから相手の本心を読み解くことは意外と簡単で、今すぐ誰にでもできるものです。
プロポーズという人生の大一番で大成功を収めるためには、相手の心の内をそれとなく確認する努力は欠かせません。

ただし、1つ当てはまったからといって即座に諦めないこと。
いくつかの見極めポイントを組み合わせ、総合的に判断していくことが大切です。
言葉にならない相手の気持ちを十分に理解し、自信をもってプロポーズに臨んでください。