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両親に結婚を許してもらうための4つのポイント

両親に挨拶

はじめに

結婚を決めたカップルにとって最初に乗り越えなくてはならない壁、それは両親に結婚を許してもらうことです。
ふたりが幸せならそれだけで十分だった恋人時代とは違い、結婚の準備をスムーズに進めるためには両親が前向きな応援が欠かせません。

結婚は瞬間的な感情だけで続けられるものではありません。ふたりの愛し合い支え合う強い気持ちがもちろん一番大切ですが、将来を見据えた長いスパンで物事を考えた時、親の気持ちは決して無視できないものとなります。

先々まで想像できないとしても、
“周囲からも祝福されて結婚式を挙げたい!”
結婚を決めたカップルなら誰もがそう願っているはずです

結婚準備の最大の関所、それが「親の許可」です。
そこで本記事では、両親に結婚を許してもらうためのポイントをご紹介します。

1.結婚するときに両親の許可が大事な理由

プロポーズをして結婚が決まり、最初に考えなくてはいけないことが“両親に結婚を認めてもらうこと”です。
お互いの気持ちが固まっていたらそれで良いんじゃないか……そう考えてふたりだけで突っ走ってしまうと、後々縁談自体がこじれてしまう可能性もあります。

どうして、結婚に際して親の許可が大事なのでしょう?
そこには“家同士のつながり“という、若いふたりにとってこれまであまり考えたことのなかった“結婚=家族”という形が深く関わっているのです。

1-1.親子関係が悪化すると後々まで尾を引く

どちらの親にとっても、わが子はこの世で最も大切な存在です。赤ちゃんの頃から大事に育て、たとえ体は大きくなったとしてもいつまでたっても「子供は子供」。愛情にこれっぽっちも変わりはありません。

特に娘は、結婚したら親元を完全に離れて男性側の家に迎え入れてもらう立場となることがほとんどですから、自分たちに代わって娘を幸せにしてくれる相手を望むのは当然のことです。
親が納得していないと、彼女はあなたとの信頼関係をうまく築くことができません。そればかりか彼女の親子関係までぎくしゃくしてしまいます。

筆者が、結婚を認めてもらえず新婦側の両親不在の式に参列した時、新婦の笑顔の裏に隠された寂しさを肌で感じ、切ない思いがこみ上げてきたものです。
大切な彼女と両親の間に影を落として寂しい思いをさせないよう努力することも、あなたの重要な役割といえます。

1-2.結婚したら家と家が必ず関係してくる

結婚したら、さまざまな行事で互いの家族が関わってきます。結婚式は当然のこと、お正月やお盆、法事など顔を合わせる機会は意外と多く、これまでの自分の家族同様に、彼女の親族の一員にもなったのだと行事のたびに実感することでしょう。
2人だけで生活するから関係ない……最初はそう思っていたとしても、子供が生まれたら孫の顔を見てほしい、喜びを分かち合いたいと考え方が変わることは大いにあります。

また、相手の家と自分の家はこれから親戚同士としてつながるということを忘れてはいけません。両親があなたに不信感を抱いたままでは、両家の親同士が良いコミュニケーションを取ることは難しく、自分の親との関係もこじれてしまいます。
こうなると負の連鎖が生まれてしまい、誰にとっても良いことはありません。

兄弟がたくさんいた時代では、子供への意識が兄弟の数だけ分散されていましたが、現代では少子化に伴って1人当たりの子供に注ぐ愛情が集中しています。
そのような時代背景も手伝い、両家とも自分の子供の結婚により深い関心を寄せているという現状を見過ごすことはできません。

両親の気持ちをくみ取った上で結婚を認めてもらうことは、皆が幸せで円満に暮らす秘訣でもあるのです。

2.両親が心配していることはズバリこの5つ

両親に結婚を許してもらうためには、まず親があなたのどのような部分に対して心配しているのかを理解することが重要です。

ここでは、娘の結婚を許すためにお父さんやお母さんが確認したい一般的なポイントを5つ挙げています。

2-1.収入はきちんとあるの?

愛だけではお腹はいっぱいにならない……身もふたもない言い方ですが、これは揺るぎのない事実です。
無職や、すぐに仕事を辞めてしまって定職に就いていない相手では、彼女の親は「収入はきちんとあるのか」と心配になります。
安定した生活を送ることができず苦労することが目に見えた状態では、どんな親でも娘を嫁がせたいとは思いません。
なかなか面と向かって聞きづらいことですが、親としては結婚を許すために一番に確認したい内容といえます。

2-2.どんな性格なの?

どれだけお金があっても、性格に問題があっては意味がありません。
親は娘には心身共に健全な相手と結婚し、心から満たされた生活を送ってほしいと願っています。

そのために両親があなたの人柄として知りたいのは主に次のようなことです。

  • 信用できる相手なのか
  • 誠実な人間なのか
  • 温厚な性格なのか
  • 暴力は振るわないか
  • 何を大切にしているのか(価値観)

現在はモラハラも大きな問題となっています。そして価値観が異なると結婚生活はうまくいかないことも両親は知っています。
基本的な性格の善しあしに加えて、娘の性格との相性も見極めて判断されると理解しておきましょう。

2-3.本当に娘を大事にしてくれるの?

性格に問題がないとして次に親が心配することは「娘はだまされているのではないか」という点です。
優しい性格やルックスの良さは一見プラスポイントですが、その反面“もしかして浮気するのではないか……”といった不安材料にもなり得ます。

モテるタイプや優柔不断タイプ、過去に二股疑惑や浮気騒動があった場合、特に慎重に判断されると思って良いでしょう。

2-4.家族はどんな人なの?

娘を嫁に出すという考え方は薄まってきているものの、わが子を彼の家族に温かく迎え入れてほしいと願う気持ちは今も昔も変わりません。
また、将来的には嫁ぎ先の両親のお世話や介護の手助けをする可能性も十分に考えられます。ゆくゆくは彼の実家近くへ引っ越してしまうかもしれないという覚悟もしなくてはいけません。

そもそも娘の苦労が目に見えている所には送り出したくないと考えるのが親心です。
彼の両親はどこに住んでいるのか、気難しい性格ではないか、どのような仕事をしているのか(またはしていたのか)はとても気になるところです。

両親だけでなく兄弟関係も大きなポイントです。
あなたが長男であれば、彼女があなたの両親とより深く関わる可能性が高まります。あなたに姉や妹がいたら、実の娘と比べられたり疎外感を味わったりしてしまうかもしれません。

彼は長男なのか次男なのか一人っ子なのか、はたまた小姑となる姉や妹はいるのかは、結婚を許す前に知っておきたいところです。

2-5.年の差は?交際期間は?

結婚を決めた2人に年の差なんて関係ない……確かにその通りですが、あまりにも差が大きいと両親としては心中穏やかではありません。
あなたが自分たち親世代と変わらないくらい年上では、近い将来あなたの介護が待っているのではないかと不安もよぎるでしょう。
反対に娘の方が一回り以上年上だったりすると、いつか娘が捨てられるのではないかと、気が気でならないでしょう。

年の差と同様に、交際期間があまりにも短い場合はそれも不安要因の1つとなります。
両親は、一時の熱い思いだけでは夫婦生活が続かないことを知っているからです。

交際期間の長さだけではふたりの愛の深さは測れませんが、極端に短い交際期間では彼の良い面しかまだ見えていないのでは、と親は心配になってしまいます。
スピード離婚は絶対にしてほしくないわけですから、これも当然の心理といえます。

3.両親に結婚を許してもらうための7つのポイント

結婚を許してもらうためには、両親が抱く心配点を1つ1つ拭い去っていくことが大切です。
心の中の引っ掛かりがなくなれば、両親が結婚を渋る理由はどこにもありません。
“ぜひ娘をお願いしたい!”
彼女の親からそう思ってもらうために、ここに挙げた7つのポイントを押さえておきましょう。

3-1.仕事内容を説明する

まずは、自分がどのような仕事に就いているのかを説明します。
どのような業種の何という会社か、その中で担当している職種や役職は何か等、具体的に伝えるとより大きな安心につながります。

高給に越したことはありませんが、それだけが基準ではありません。やりがいを持って働いていることや、好きな仕事で一生懸命頑張っている様子が分かると好感が持てます。
職が転々と変わっていると、両親はこの先も生活が安定しないのではないかと心配してしまいます。
その場合は、転職の理由や今後の計画(キャリアプラン)等をきちんと説明できるようにして信用を獲得しましょう。

3-2.自分の人柄を分かってもらう

自分がどのような性格の持ち主で、何を大切に考えているかを分かってもらうことは、両親との信頼関係を築く上で大切な要素です。
それは仕事内容の他に、学生時代に何に打ち込んできたのか、趣味や得意なことは何なのか、友人関係等を話すことで伝わります。

「パチンコや競馬等のギャンブルにまったく興味がない」といった真面目さをアピールすることも大切ですが、ひょうきんな部分や義理人情に厚い一面が分かると、より人間味あふれる人物として評価が高まります。

「野球部でキャプテンをしていた」「後輩の相談役をよく引き受ける」などの話題は、頼りがいのある自分を知ってもらう良い機会です。
傲慢なのは論外ですが、謙遜し過ぎると自分の良いところをうまく分かってもらえません。

また、自分を良く見せようと話を盛ると後でつじつまが合わなくなり、「嘘つきかもしれない」と疑われてしまいます。
気負わず等身大の自分を理解してもらいましょう。

3-3.社会人としてのマナーを身につける

彼女の両親から信用信頼してもらうためには、社会人としてのマナーや礼儀をわきまえていることは前提条件です。
大人として社会的ルールを守ることは当然のこと、相手を気づかう心や振る舞いがマナーとして身に付いているか否かで、彼女の両親があなたに持つ印象は大きく変わります。

少なくとも次のことは確実に押さえておきましょう。

<挨拶>
どんな時でも自分から明るく積極的に。
相手の目を見て爽やかに。

<表情>
状況に応じた表情ができる。
基本は柔らかい笑顔(目尻を下げて口角を上げる)。

<言葉遣い>
尊敬語・謙譲語・丁寧語をきちんと使い分ける姿勢を見せる。
ネガティブな発言はひかえる。

<身だしなみ>
清潔感のある服装で相手に不快感を与えないこと。
TPOをわきまえる。

<姿勢>
背筋を伸ばし、猫背にならないよう気をつける。
腕組みや足組み、無意識の貧乏ゆすりにも注意。

3-4.彼女を本当に大切に思っていることを伝える

あなたが照れ屋でシャイな性格の持ち主の場合、要注意です。
いくら彼女のことを大切に考えていても、その真剣な思いを胸にしまい込んでいては彼女の両親には伝わりません。

彼女のことを心から大切に思っていること、結婚したら家庭を第一に生活していく(=浮気しない)ことをきちんと伝えます。

今や、結婚しても女性が社会で活躍するのが当たり前の時代ですが、その割に家事分担が女性にばかり重くのしかかっている現実もあります。
彼女の両親は、自分の娘が結婚して苦労が増えることを望んでいません。
彼女だけに負担が偏らないよう、家事や育児は分担していく姿勢を見せることも大きなポイントです。

3-5.家族のことをきちんと説明する

以前は彼女の家を訪れる際、またはお見合いの仲介人に身上書(釣書)や履歴書を持参することが一般的でした(今でもお見合いや地域、家庭の方針によって使われています)。
身上書とはその人の経歴や家族関係を記したもので、家族書(親族書)という家族のプロフィールを記した書類を合わせて用意することもあります。

娘を送り出す親にとって相手の家庭環境や家族構成はとても重要な事であり、
大事な娘が姑や小姑で苦労しないか、将来的にはわが家から遠く離れたあなたの実家近くへ移り住んでしまう可能性はあるのかどうか等、とても気にしています。

後でもめないためにも、身上書や家族書の代わりにきちんと家族のことを話しておきましょう。
たとえ自分が長男や一人っ子だとしても、ふたりの生活を第一に考えていることを理解してもらえたら、彼女の両親は安心してくれます。

3-6.日ごろからあなたのことを話しておいてもらう

娘である彼女自身のアクションとして、日ごろからあなたのことを両親に話しておいてもらうことはとても大事です。
いきなりあなたを連れてきて話を進めても、親は戸惑ってしまうばかり。
見ず知らずのあなたの存在に身構えてしまい、気持ちがマイナスに働いてしまっては残念な結果となりかねません。

日常会話の中にあなたがどんな人なのか、良いところや頑張っている様子等をちょこちょこ話しておいてもらうと、いざという時「ああ、例の彼ね」と心開いた状態で親しみを持って迎え入れてくれます。

この時、くれぐれもあなたの愚痴を言わないでおいてもらうことです。
本人は軽い気持ちで話したとしても、両親にとっては、“娘を悲しませた悪い彼”と映ってしまいます。
また、日常会話があまりあなたの話ばかりだと、特にお父さんとしては面白くありません。あくまで“日ごろからちょっとずつ”を心がけてもらいましょう。

3-7.周囲の味方を増やす

人は第三者の意見を信じやすいという心理効果があります。これを心理学ではウィンザー効果と言います。口コミやレビューなど第三者の間接的情報によって信憑性や信頼度が増す経験は誰もがあるのではないでしょうか。

両親に結婚を許してもらうときにもこの手法は力を発揮します。

彼女の兄弟や親戚、親の友人など、周りの理解者を増やし「彼、良い子じゃないの」と認めてもらったら、両親も前向きに心が動きます。
自分たちの判断だけでなく、周りの人間も評価していることで彼への信頼が大きな確信へと変わっていくのです。

彼女の親と対等に話ができる人、自分たちを応援してくれる人に丁寧に話をし、理解者を増やしていきましょう。結婚に対する肯定的な意見を積極的にしてもらうことは、両親の心を固める大きな一押しとなります。

4.反対されてしまったら

ふたりの結婚を許してもらおうといくら頑張ったとしても、両親なりに考えるところがあったりタイミングが悪かったりして反対される可能性はゼロではありません。

万が一反対されてしまったら、その状態のまま2人だけで結婚準備を進めてもあまり良い結末は期待できないでしょう。
親から結婚を認めてもらえないことはショックですが、それも娘の幸せを願う気持ちがあってこその話です。
ならば、彼と結婚することが幸せなのだと分かってもらえるよう前向きにアクションを起こしていきましょう。

両親の心を開き、自分たちを理解してもらうためにはいくつかの方法があります。

4-1.意見を聞いて真摯に受け止める

両親が反対するには、何か理由があるはずです。
まずは反対の理由を聞いてみましょう。

大切なことは、「話は最後まで聞く」ということです。たとえ両親に誤解や思い違いがあったとしても、話の途中で腰を折るような行動はグッとこらえてください。
人は自分の話をさえぎられると不快に感じてしまします。
話をこじらせないためにも、まずは聞き役に徹しましょう。

「でも」「だから」「だって」等、反論めいた言葉を使うこともタブーです。「私に逆らう気か!?」と思われては、余計に関係が悪化してしまいます。

素直な気持ちで話を最後まで聞き、結婚に反対する理由をしっかりと確認しましょう。
理由が分かれば、それをクリアするための対策も立てやすくなります。

4-2.何度も会う

結婚を認めてもらえないと気持ち的にもガッカリと落ち込んでしまうことでしょう。
次へのアクションに二の足を踏んでしまうかもしれませんが、少しずつでも結婚へ向けて前進するためには、親と何度も会うことが大切です。

両親が感情的に反対している場合は、気持ちが落ち着くまでしばらく時間を置くことも、もちろん必要でしょう。
それでもやはり様子を見計らって、顔を合わせる機会を増やしていくことをお勧めします。

人は繰り返し接することで警戒心が薄れ、印象が良くなったり好感を持ったりするような心理が働きます。これを心理学ではザイアンス効果(または単純接触効果)と呼んでいます。

1回の時間は短くても良いので、数を重ねていくことが重要です。
距離も遠いしそんなにちょくちょく会いに行けない……そのような場合は手紙を送ったりメールや電話で接触したりすることも1つの方法です。

両親はふたりを困らせるために反対しているのではありません。
反対している理由をよくよく考えて、どうしたら改善できるのかを考えていきましょう。
そして結婚を許してもらうために努力している姿勢を地道にコツコツと伝えていくことこそが、関係改善への近道となります。

まとめ

結婚を決めたふたりにとって、両親に許してもらうことは最優先課題です。
親の応援がないまま本人同士だけで結婚準備を進めても、後々大きな問題となって2人の幸せに影を落としてしまいます。

両親の願いはいつだってただひとつ。
“幸せになって欲しい”、ただそれだけです。
親の気持ちをくみ取った上で結婚を認めてもらい、誰からも祝福される結婚を目指してください。