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結婚して名字が変わったらやるべきことリスト

名字変更

はじめに

婚姻届を出して名字が変わったら、ウキウキワクワクする気持ちが高まる中、同時にやってくるのがさまざまな変更手続き作業です。
名義や住所の変更作業は順番を間違えると二度手間となり、手続き完了までに思わぬ時間がかかってしまいます。

手続きの種類や記入する書類も数多くあり、面倒な作業に誰もがうんざりとしてしまいますが、これは結婚をして名字が変わったら誰もが避けては通れない道。どうせなら効率よく済ませて、一刻も早く晴れやかな気持ちで新生活を送りたいですね。
そこでこの記事では、結婚して名字が変わったらやるべきことリストと、サクサクと効率よく手続きを済ませるための方法をご紹介します。

1.スムーズな手続きのためにあらかじめ準備すべきもの

婚姻届を提出して名字が変わったら、免許証や銀行、クレジットカードなど日常生活に根づいたさまざまなものの変更手続きをする必要があります。
そして各種変更手続きをスムーズに進めるためには、事前に準備しておくべきものがあります。

せっかく手続きに行ったのに、必要書類がなくて結局何もできずに帰ってきた……そんな残念な思いをしないためにも、次のものをあらかじめ用意しておきましょう。

1-1.絶対あった方が良いもの

名字の変更手続きをする上であらゆる書類に必要となるものが、新しい姓の印鑑です。また身分証明として提出することが多い住民票も、やはり早目に入手しておくと安心です。

1-1-1.新しい姓の印鑑

新しい姓の印鑑は銀行口座やクレジットカード、その他さまざまな書類で使用します。

印鑑は専門のお店や通販で購入することができます。素材は木製からチタン製、ガラス製などさまざまな種類の中からお好みで選ぶことができます。値段もピンキリで、お手軽な1,000円代のものから1万円以上する高級品まであります。自分に合った品物を注文しましょう。
印鑑は、用途に応じて実印・銀行員・認印の3種類をそろえておくと便利です。3本セットの商品も多いです。
印鑑は姓のみ、名前のみ、フルネームのどれでも作ることができます。一度買ったら買い替える機会はそうそうないため、時間に余裕を持って選ぶことをおすすめします。

1-1-2.住民票

新しい名字や住所の住民票は、婚姻届提出後すぐに発行可能です。各種手続きに必要な住民票は基本的に原本での提出を求められるため、市区町村の役場で必要数を発行してもらいます。費用は1通300円です。

1通は運転免許証の手続きに必要です。その後は運転免許証が身分証明の確認書類として使えるため、免許証以外で必要となる住民票は会社の諸手続きや自動車登録等に限定されます。住民票が何枚必要かを先に把握しておきましょう。
運転免許を持っていない人もマイナンバーカード等の手続きで必要となるため、最低1通は準備することとなります。

1-2.ケースバイケースで必要なもの

パスポート申請や勤務する会社の規定等、自分の状況次第で先にそろえておいた方が良いものがあります。ケースバイケースで準備しておきましょう。

1-2-1.戸籍謄本(抄本)

新しい名字でパスポートを申請する場合は戸籍謄本(または抄本)が必要です。ただし、婚姻届が受理されてから新しい戸籍謄本が発行されるまでに数日~1、2週間かかる場合があります。
新婚旅行に新しい戸籍のパスポートを使う場合には、戸籍謄本の発行までに必要な日数を窓口で確認しておきましょう。旅行に間に合わなくなったら計画が台なしになってしまいます。新婚旅行ギリギリになって焦ることのないよう、早め早めに手配しておきましょう。手数料は1通450円です。

1-2-2.婚姻届受理証明書

会社の各種手続きの際、婚姻届受理証明書の提出を求められることがあります。婚姻届が受理されると発行してもらえますが、婚姻届の提出が土日や夜間の場合は当日発行ができません。

窓口の営業時間中に申請するほか、郵送でも依頼できます。各市区町村のウェブサイトなどで手順をチェックしておくとスムーズです。

2.早く手続きしたほうがよい8つのこと

名字が変わることで必要となる手続きは多岐にわたります。
何も分からず当てずっぽうに手を付けていては、大事なものの提出が遅れたり、何度も足を運ぶ羽目になって不毛な時間が生まれたりします。

ここでは早く済ませた方が良い8つの手続きについてご紹介します。新婚生活を楽しく過ごすためにも、段取り良く片付けていきましょう。

2-1.運転免許証と自動車登録手続き

2-1-1.運転免許証

運転免許証の手続きは、免許更新センターや運転免許試験場、警察署の交通課でできます。必要な持ち物は運転免許証と住民票です。手続き場所にある「運転免許証記載事項変更届」に記入をして受付時間内に窓口へ提出します。手数料はかかりません。

受付時間は地域や場所によって異なります。警察署の場合、土日は受け付けていないことが多く、免許更新センターでは正午から1時間は窓口が閉まる場合もあります。あらかじめ確認しておくと時間の無駄が省けます。

また、名字とともに本籍も変わるときは本籍地入りの住民票を手配する必要があるため注意しましょう。

2-1-2.自動車登録手続き

結婚する前から自動車を所有していた人は、自動車登録手続きが必要です。

  • 持ち物は、次の中から必要なものを用意します。
  • 自動車検査証(車検証)
  • 車検証に記載されている「使用者」の新しい姓の印鑑
  • 車検証に記載されている「所有者」の印鑑(「使用者」と同じ場合は不要)
  • 戸籍謄本(「使用者」と「利用者」が同じ、または「所有者」の氏名変更の場合)
  • 住民票(使用者の氏名変更の場合)

手続き場所は管轄の運輸支局や検査登録事務所です。登録手数料は350円です。住所の都道府県に変更がある場合はナンバープレートも変わるため、交付手数料が別途かかります。
その他、自動車税や自動車保険に関する手続きも必要です。手続き方法は所有状況により異なるため、管轄税務署で確認するか保険会社に問い合わせるのが確実です。

2-2.マイナンバーカード、通知カード

マイナンバーカードや通知カードの氏名・住所変更は婚姻届提出から14日以内に管轄の役所(住民票のある市区町村の役所窓口)に届け出ます。婚姻届を提出してすぐに住民票が入手できたら、その日のうちに手続きも可能です。
持ち物はこれまでのマイナンバーカードまたは通知カードです。手数料はかかりません。

2-3.健康保険証

2-3-1.協会けんぽや組合健保

協会けんぽや組合健保は会社勤務の人やその家族(被扶養者)が加入する健康保険です。結婚後も働き続ける場合は、結婚届のほか会社の指定する書類を提出し、氏名変更を申し出ます。
協会けんぽや組合健保に加入している配偶者の扶養に入る場合は、配偶者が勤務先で手続きを行います。

共済組合は公務員やその家族が加入するもので、名称は違いますが手続きは協会けんぽや組合健保と同様です。

2-3-2.国民健康保険

国民健康保険は、自営業やその家族が加入する健康保険です。
届け先は管轄の市区役所、町村役場です。
本人または扶養者が必要書類を提出します。手数料はかかりません。

2-4.年金手帳

年金手帳の氏名変更手続きは、管轄の市区役所、町村役場の国民年金担当窓口で行います。持ち物はこれまでの年金手帳で、手数料はかかりません。

ただし、年金手帳を本人ではなく被保険者が勤務している会社が所有していて、なおかつ結婚後も被扶養者とならずにそのまま勤務を続ける場合は会社が代行してくれるため、本人の手続きは不要です。

2-5.銀行口座

銀行口座の名字変更は、各銀行の窓口で手続きします。口座開設した支店に届けるのが最もスムーズです。その他の支店でも問題ありませんが、通帳やカードの発行に日数が余計にかかる場合があります。
持ち物はこれまでの通帳やキャッシュカード、新姓・旧姓の届け印、変更後の運転免許証(なければ住民票)です。手数料は基本的にかかりません。

2-6.各種保険

生命保険や損害保険などに個人的に加入している場合は手続きが必要です。保険会社により手続き方法は異なります。各社に連絡すれば、適切に手続きを進めてくれます。

この機会に保険金の受取人変更や補償内容を変更したい人は、営業担当者に相談してみましょう。その人に合わせた提案をしてくれます。
結婚すると自分を取り巻く環境や暮らし方が独身時代とは変化します。保険内容を見直す良いタイミングとしてじっくり考えてみるのも一案です。

2-7.パスポート

パスポートをすでに所有している場合、有効期限が1年を切っているなら、新たに発行するか、手持ちのパスポートの氏名変更をするか、どちらかを選択することができます。

所有パスポートの氏名変更をする場合、残存期限はそのままです。渡航先や渡航目的によりますが、帰国時までの残存有効期限が3~6カ月以上必要となります。
いざ旅行をする時に、残存有効期限が足りなくて結局パスポートを新規発行することとなっては費用の無駄です。

自分のパスポートの有効期限を確認し、残り少ないようでしたら思い切って新規発行することをおすすめします。

2-7-1.新規発行する場合

独身時、新規発行した手順と同様に手続きします。

  • 持ち物は、次の中から必要なものを用意します。
  • 一般旅券発給申請書
  • 戸籍謄本又は抄本
  • 住民票(住民登録している場所ではなく、現在住んでいる都道府県で申請する場合。マイナンバーの記載がないもの)
  • 写真(6カ月以内に撮影されたもの、45㎜×35㎜)
  • 免許証などの本人確認書類
  • 現在持っているパスポート

手数料は10年が1万6,000円、5年が1万1,000円です。

2-7-2.所有パスポートの氏名変更だけを行う場合

所有パスポートは、「氏名」「本籍」「性別」等を変更することができます。
持ち物は、次の中から必要なものを用意します。

  • 一般旅券発給申請書(※記載事項変更用)
  • 戸籍謄本又は抄本
  • 住民票(住民登録している場所ではなく、現在住んでいる都道府県で申請する場合。マイナンバーの記載がないもの)
  • 写真(6カ月以内に撮影されたもの、45㎜×35㎜)
  • これまでのパスポート

手数料は6,000円です。

2-7-3.新婚旅行にパスポート変更が間に合わないときはどうする?

婚姻届を提出して名字が変わってしまったけど新婚旅行までにパスポート変更が間に合わない……そんな人も少なくありません。

パスポートの変更が間に合わない場合は、旧姓パスポートのままでも使用可能です。ただしその場合は、旅行会社で記入する申込み者氏名や旅行先で使う予定のクレジットカード、引き落とし銀行口座名、旅行に関係する保険名義は旧姓で合わせておきましょう。パスポートと名前が違っているとトラブルにつながる恐れがあるため、旅行先でのサインも含めて注意が必要です。

2-8.クレジットカード

クレジットカードの変更手続きは会社によって方法が異なります。各社に問い合わせをして費用書類を取り寄せましょう。最寄りの店舗へ直接出向くか、郵送またはインターネットで手続きが可能な場合もあります。
いずれにしても新しいカードが届くまでにある程度時間がかかるため、新婚旅行などで使いたいときは余裕を持って済ませておきましょう。一般的に手数料はかかりません。

3.サクサク効率よく手続きを済ませる方法とは

氏名や住所の変更手続きをサクサクと効率よく済ませるために、運転免許証やマイナンバーカードを最初に変更しておきます。
運転免許証やマイナンバーカードはその他の手続きに必要な本人確認書類として使えるため、住民票を余計に発行する手間も省けて便利です。

3-1.効率良い手続きの順序<おすすめ例>

①所轄の市区役所、町村役場にて以下の手続きを同時に行う
・「婚姻届」を提出
・「住民票」を入手(新居へ移る場合は転出証明書と転入届を済ませてから)
・「マイナンバーカード」
・「国民健康保険(加入者のみ)」
・「国民年金(加入者のみ)」

②運転免許更新センターまたは運転免許試験場、警察署にて「運転免許証」を変更

③変更後の「運転免許証」や「マイナンバーカード(通知カードなら住民票も)」を持って銀行手続き

④家に帰ってからクレジットカードや各種保険手続き

⑤パスポートの手続き
※パスポートの手続きに必要な戸籍謄本(抄本)は、本籍のある市区町村役場へ直接取りに行く以外に郵送申請もできます。窓口、郵送どちらにおいても本人や配偶者、直系血族(父母、祖父母、孫)以外は委任状が必要となるため注意してください。また、戸籍謄本(抄本)の発行は婚姻届提出後、数日~1、2週間かかるため、住民票のように同日入手はできないと覚えておきましょう。

3-2.「通知カード」から「マイナンバーカード」へ切り替えたい場合

マイナンバーカードは顔写真付きのため身分証明書として使用できます。
結婚を機に「通知カード」から「マイナンバーカード」へ切り替えたい人は、住民票取得後にそのまま役所のマイナンバーカードの窓口へ行って申請しましょう。その際、マイナンバーカードに載せるための写真(4.5㎜×3.5㎜)が必要です。

4.その他にも済ませておきたい3つの手続き

大至急ではなくても、済ませておくべき手続きには次のものが挙げられます。急がなくても良いし……とのんびり構えていると、あっという間に時間ばかりが過ぎ去ってしまいます。忘れないうちに速やかに手続きしておきましょう。

4-1.印鑑登録

印鑑登録は住民票のある市区役所、町村役場で手続きできます。
必要な持ち物は新しく作った印鑑と本人確認書類(運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなど)で、手数料は300円程度(自治体により異なる)です。

印鑑登録した印鑑が「実印」となります。

次のような場合、自治体によっては実印登録できないことがあります。登録前に自分の印鑑は大丈夫か確認しておきましょう。

  • 他人がすでに登録している印鑑
  • 印影の大きさが8㎜の正方形に収まるもの(小さすぎる)
  • 印影の大きさが25㎜の正方形に収まらない物(大きすぎる)
  • ペンネームや芸名、ニックネーム
  • ゴム印のような変形しやすい素材のもの

4-2.携帯電話、スマートフォン

手続きの方法は、窓口、インターネット、電話など会社により異なります。
家族割引の設定やプランの見直し、引き落とし口座を1つにまとめるなど、名義や住所の変更以外にも契約内容を見直すと予想以上にコストカットできる場合があります。
お店の人と相談してお得な方法を見つける良い機会かもしれません。

窓口へ行く場合は、運転免許証などの本人確認書類と使っている携帯電話やスマートフォンを持参します。氏名や住所変更だけなら手数料はかかりません。

4-3.インターネット

インターネットに使っているプロバイダの氏名変更手続きや、ネット通販等に使っている引き落とし先カードの登録情報も変更しておきましょう。
意外と忘れがちで、「カード情報が異なるため使えません」と通知が来て初めて気づく人もいます。

5.会社での主な手続き

会社勤めをしている場合は、勤務先の規則に則って諸手続きを行う必要があります。
書類や届け出の手順は会社によって異なるため、結婚が決まったら早めに確認しておきましょう。

一般的な提出書類は次の通りです。

  • 身上異動届(結婚届や住所変更届を含む)
  • 通勤手当区間変更届
  • 給与振込口座変更届
  • 慶弔申請書
  • 名刺変更届(入籍後も旧姓を使用する場合は勤務先と相談)

特に注意すべき点は給与振込先の銀行口座です。
給与振込先として指定した銀行口座名義を新しい名字に変更した場合、勤務先に届け出ていないとスムーズにお給料が振り込まれない可能性もあります。

まとめ

結婚して名字が変わった際に必要な手続きは多種多様で、とても煩雑です。
二度手間にならないよう効率良く進めるためには、あらかじめ用意しておくべきものや手続きの内容を確認しリストアップしておくことが大切です。

名字変更の手続きをスムーズに済ませるためには、リストをもとに手順をイメージし、あとは行動あるのみ。面倒なことは早めに完了させて、その後は思い切り新婚生活を楽しんでください。